最初に明確にすると、エンタープライズディスカウントプログラム(EDP)とは、主要なパブリッククラウドプロバイダのサービスを割引料金で提供して、企業のお客様のコストを削減できるようにするプログラムです。ジュニパーはAWS、Google、Microsoftの3社とパブリッククラウドパートナーシップを締結しています。これにより、企業は、柔軟で費用対効果が高く、拡張性のあるシステムを構築できます。たとえば、AWSとのパートナーシップでは、数量割引、リザーブドインスタンス割引、カスタム価格設定契約など、さまざまなエンタープライズディスカウントプログラムが提供されています。 EDP契約を結んだ場合、お客様は実際の利用量にかかわらず、一定の期間(通常は1~5年間)にわたって最低限の特定料金を支払うことになります。EDPは、クラウドインフラストラクチャを今後も積極的に使用する予定の企業や、リソースのクラウドへの移行を今後さらに進める予定の企業に最適です。 EDPの割引、サービス、拡張性を活用 前述のとおり、EDPを利用すると、特に利用量が多いお客様は、クラウドサービスを大幅な割引料金で利用できるようになります。また、EDPの価格構成も、お客様があらかじめ定めた支出額に合わせて、予測がしやすいものとなっています。AWSの場合、すべてのサービスが単一の契約にまとめられているため、調達のプロセスを効率化できます。また、お客様を速やかにサポートする専用のAWSサポートプランも含まれています。 チャネルパートナーが管理するEDPのメリット EDPの継続的な管理をチャネルパートナーに任せるということは、EDPに関連する重要な業務をパートナーが代わりに行うということです。これには、次のようないくつかのメリットがあります。 戦略的コラボレーション:チャネルパートナーはお客様のチームの一部となり、チームと緊密に連携してEDPを最適化します。これには、契約更新、コンプライアンス、サポートなどの業務も含まれ、これにより、お客様の社内リソースは他の重要な業務に専念できます。 日々の運用:利用状況の監視、支出額の追跡、EDPの条件の遵守など、日常的なタスクをパートナーが行います。チャネルパートナーは、お客様とパブリッククラウドプロバイダの間の調整役となり、コミュニケーションを効率化して問題を解決します。 コストの最適化:チャネルパートナーは、積極的に利用状況を監視し、非効率な部分を特定して、コストを最適化するための方法を提案します。これにより、お客様はEDPのメリットを最大限活用できます。 事前対応のサポート:チャネルパートナーは事前対応でサポートを提供して、あらゆる問題への速やかな対応、リソース拡張の支援、設定の調整、ワークロードの最適化などを行います。この専門的なサポートにより、円滑な運用が実現し、中断を最小限に抑制できます。 戦略的な計画策定:チャネルパートナーは、日々のタスクだけでなく、長期的なクラウド戦略の策定にも協力します。お客様のビジネス目標、成長計画、テクノロジーロードマップに沿ったEDPを提供します。 市場インサイト:チャネルパートナーは、市場の知識、トレンド、競争優位性につながるインテリジェンスを提供します。これにより、お客様は最新の情報を得ることができ、これに基づいてEDP戦略を適用できます。 関係の構築:効果的なEDP管理により強力なパートナーシップが育成され、信頼、透明性、相互理解が構築されて、全体的な関係性が強化されます。 最後に、チャネルパートナーが管理するEDPでは、お客様はEDPのメリットを最大限活用しながら、クラウドへの移行を進めることができます。 ジュニパーでクラウドのコストを最適化 ジュニパーは、クラウド市場に参加するネットワークプロバイダの中でも独自の地位を築いています。従来のネットワーキングインフラストラクチャ(ファイアウォール、ルーター、Wi-Fiアクセスポイントなど)でもSaaS機能を提供するようになったため、マーケットプレイスのプライベートオファーを通じてジュニパーのSaaS機能を購入すると、その購入金額はお客様が定めた支出額に加算されます。 ジュニパーのパートナーにとっては、お客様のテクノロジーに関するニーズと市場で利用できる経費とのバランスを取ることができるため、大きな付加価値となります。結果として、クラウドの予算を最大限活用するのに合わせてテクノロジーを戦略的に強化するという、他にない機会を得られます。 AWS、Google、Microsoft Azureのマーケットプレイスから購入するには、こちらのマーケットプライスのプライベートオファーを開始(英語)にアクセスしてください。
エンタープライズITの基盤としてのデータセンターネットワークの重要性はますます高まっています。しかし、ネットワーキングチームは、依然としてIT部門の他の部署から離れたところで、サイロ化された状態のまま運用しがちです。ネットワーク管理者は多くの場合、エンドユーザーのニーズと、ITやアプリケーションの環境、ネットワーク管理の現状の間で板挟みになります。 ジュニパーネットワークスは、急速に進化するデータセンター市場でお客様のニーズを先取りしてお応えするため、この分野で大きなイノベーションを推進し続けています。先月、ジュニパーは、データセンター向けのクラウドベースの新たなAIネイティブアプリケーションスイートであるJuniper Apstraクラウドサービス、およびJuniper Apstraの最新版であるバージョン5.0をリリースしました。 本日ジュニパーが発表するのは、Juniper Apstra ServiceNow PowerPackです。これは、世界トップクラスのエンタープライズIT管理プラットフォームであるServiceNow®とより緊密に連携することで、ネットワークの管理と運用をさらに簡素化する製品です。この新機能は、企業のネットワークインシデントの管理方法を変革します。ネットワーキングチームが他の部署とより効率的に連携して作業することが可能になります。また、Juniper Apstraライセンスをお持ちであれば無償で利用でき、GitHubから容易にインストールできます。 IT部門において何らかの作業を完了するのにかかる時間は、実際の作業よりも、別のチームが作業を終えるのを待つ時間のほうが長くなりがちです。そこで、プロセスの自動化が有効になります。まず時間の節約になります。また、ネットワークエンジニアの手間や苦労が軽減されます。しかし、本当のメリットは、自動化によって実現するのが、ちょっとした業務効率の改善程度ではなく、異なる複数の部署が連携できるようになることであり、それによって企業が何日も何週間も業務を停止せずに済むようになることです。 ネットワーキングチームと大規模なIT部門をつなぐ Juniper Apstraのアノマリー機能やプローブ機能はネットワークの問題の特定に非常に長けていますが、これまではネットワーク運用チームにしかそれが見えていませんでした。こうした隔たりが非効率につながり、ネットワークの専門家が貴重な時間を費やして手作業での記帳やデータの関連付けを行うため、重要なネットワーク管理タスクや戦略的なプロジェクトに集中できなくなっていました。これからは、運用担当者はやらなければならないことではなく、やりたいことをできるようになります。 お客様の環境、システム、ビジネスロジック要件はさまざまで、それが大きなハードルとなっています。企業ごとに独自のニーズがあるため、組織のコミュニケーションの問題に汎用的なソリューションで対応するのは非現実的であり、効果もあまり見込めません。 ジュニパーはこのような課題に対処するため、Apstraの高度なモニタリング機能をServiceNowと統合する革新的なApstra PowerPackを開発しました。ServiceNowは、企業がエンタープライズとエコシステム全体にわたる作業を自動化、最適化、モダナイゼーションするうえで役立つ、人気の高いITサービス管理プラットフォームです。企業はServiceNowや同様の堅牢なチケット発行システムを使用して、ITライフサイクル全体を通じて障害対応チケット、ワークフロー、アクション、問題を追跡します。このPowerPackソリューションはJuniper Apstraの包括的なREST APIを活用して、ネットワークの異常とServiceNowによる組織的プロセスの間に、カスタマイズ可能な自動ブリッジを構築します。 Juniper Apstra ServiceNow PowerPackはApstraと同期しながら、チケット発行システムのアップデートをほぼリアルタイムでモニタリングします。Juniper Apstraが異常を検知すると、ServiceNowで自動的にインシデントチケットがオープンになり、関連情報が入力されます。そして、Juniper Apstraで問題への対応が行われると、チケットは解決となります。 企業全体でのデータセンターのインシデントに対する可視性と制御性の強化 ネットワークの問題に対応するために障害対応チケットを作成したりそれを更新するのは、面倒な手作業です。運用担当者は、関連するチームとシームレスに連携できるような、プロセスを自動化する方法を求めています。Juniper Apstraの異常検知機能をServiceNowにつなげることこそが求められている方法であり、これによってネットワークの運用が効率化され、インシデント管理が自動化されて効率が上がります。 PowerPackでは、中央制御ポイントとしてJuniper Apstraが使用されます。プロパティセットの値を使用して、追跡する必要があるネットワーク設計図を示したり、自動化を一時停止できます。また、PowerPackのロジックではプロパティセットを使用して、作成されたチケットや対応中のチケットの記録を保持できます。 Juniper
Juniper EX4100-Hの紹介:屋外や過酷な環境に対応するジュニパーのクラウドネイティブかつAIネイティブのスイッチ あらゆる業界でネットワークの最新化が求められるなか、将来も見据えて長く使い続けられる耐久性のあるスイッチングがこれまで以上に重要になっています。ジュニパーネットワークスの耐久性に優れたEX4100-Hスイッチは、AIネイティブでかつクラウドネイティブ、ファンレスで安全なソリューションであり、あらゆる環境で動作するように設計されており、過酷な環境でも優れた性能を発揮することが実証されています。「過酷な環境」とは文字どおりで、EX4100-Hはどのような環境でも利用可能です。 このスイッチは、EV充電ステーション、工業オートメーション、リモートモニタリング、輸送システムなど、灼熱の暑さや凍えるような寒さの中でも、屋内外を問わず揺るぎないパフォーマンスが求められる企業や導入環境向けに設計されています。南極大陸の遠隔調査基地でも、問題ありません。 EX4100-H:過酷な環境に耐える設計 動作時温度範囲は-40°Cから+75°Cで、激しい物理的衝撃や振動にも耐えられるように設計されたEX4100-Hは、パフォーマンスや環境破壊のリスクにけっして妥協できない状況において、頼りになるソリューションです。悪天候下であっても、きわめて要求の厳しい産業や小売業で利用される場合にも、EX4100-Hは一貫性のある高水準のネットワークサービスを確実に提供します。 優れた機能とメリット Mist AIの統合によるAIネイティブとクラウドネイティブ:Juniper Mist Wired Assuranceにより、卓越したAIネイティブかつクラウドネイティブの管理をEX4100-Hと組み合わせることで、優れた拡張性と俊敏性を兼ね備えた運用の効率化と妥協のないパフォーマンスが実現します。 自動化とゼロタッチプロビジョニング:ZTPにより、セットアップにかかる時間と労力が大幅に軽減されます。テンプレートを利用することで、一貫性のある大規模な導入と実績のあるパフォーマンスを確実に実現でき、エラーを最小限に抑えた完璧な導入ができます。 AIOps:ジュニパーのAIネイティブ仮想ネットワークアシスタントであるMarvis™ VNAにより、潜在的な問題に対して先手を打つことできます。運用やユーザーエクスペリエンスに影響が及ぶ前に、問題を事前対応で検知して解決します。手動による操作を最小限に抑えることで、最適なネットワークパフォーマンスを確保し、ネットワーキング関連の障害対応チケットを最大90%削減します。 SLE(サービスレベル期待値):ジュニパーのWired Assuranceを活用すると、ネットワークパフォーマンスに関する詳細なインサイトをリアルタイムで入手できます。接続前後のSLEにより、スループット、接続成功数、スイッチの正常性、スイッチの帯域幅に関するインサイトを得られます。 ファンレス設計:無音の動作と機械的な故障リスクの低減により、ファンレスのEX4100-Hは、信頼性とパフォーマンスを象徴する製品となっています。 安全性:MACsec AES256暗号化やマイクロセグメンテーションなどの堅牢なセキュリティ機能と組み合わせることで、EX4100-Hは脅威の種類に関わらず、ネットワークの安全性を維持します。 認定:EX4100-Hは、耐久性と強靭性を証明する包括的な認定を取得しており、安心できます。IP30等級も取得しており、ほこりや固形物から保護されることが保証されています。また、衝撃、振動、湿度に関する認定も取得しており、物理的な衝撃、動作、湿気に耐える能力があることが実証されています。 汎用性のある電源オプション:ACおよびDC入力の両方をサポートするデュアル冗長電源オプションにより、EX4100-Hは、稼働時間の最大化と俊敏性を実現します。ホットスワップ対応のフィールド交換可能な外部電源と、ポート当たり最大90ワットを供給するIEEE 802.3bt PoE++により、きわめて過酷で予測不可能な環境における需要の高いデバイスへの電源供給に最適です。 高度なネットワーキング機能:レイヤー2およびレイヤー3の機能一式を装備したEX4100-Hは、キャンパスや支社/拠点の環境など、さまざまな導入シナリオに幅広く対応します。アクセスレイヤーのEVPN-VXLANが高度なネットワーク仮想化を提供し、フローベースのテレメトリが最適化された透過性の高いネットワークパフォーマンスを確保します。 バーチャルシャーシテクノロジー:ジュニパーのバーチャルシャーシテクノロジーにより、拡張要件の増大に合わせて最大10台のEX4100-Hスイッチを単一のデバイスとして稼働できるため、拡張してビジネスをサポートすることが可能な、拡張性の高い成長に応じた従量制(Pay as you grow)ソリューションとして利用できます。
AIの登場とWi-Fi 7の導入により、ITネットワーク技術は急速に進化しています。これにより、ネットワークの運用と拡張が飛躍的に容易になり、エンドユーザーに革新的なエクスペリエンスを提供できるようになります。IT運用チームにとって、この進化は素晴らしいチャンスをもたらしますが、新たに考慮しなければならないことや課題も生じます。主な課題としては、Wi-Fi 7エンドポイント(AP47)で求められる電力要件の増加や、持続可能性の目標の達成、またネットワーキングのOpExを同時に改善することが挙げられます。そして、そのすべての中心にあるのが、有線ネットワークのアクセススイッチング技術です。 ジュニパーはこうしたニーズを念頭に置いて、新たなクラウドネイティブの高電力スイッチ、EX4400-48MXPおよびEX4400-48XPを設計しました。無線の分野でWi-Fi 7への移行に対する備えが行われている一方で、これらのスイッチは最新のエンタープライズネットワークで求められる電力と接続性のニーズに対応する独自の性能を備えています。また、これらのスイッチはAIネイティブであり、ネットワーク運用の効率化を促進します。 高密度の無線環境やスマートビルディングに導入した場合でも、あるいはミッションクリティカルなエンタープライズアプリケーションをサポートするために導入した場合でも、これらのスイッチは、現在ネットワークの強化に必要とされるパフォーマンス、持続可能性、柔軟性、安全性を提供します。 主な機能は次のとおりです。 3600 WのPoE容量、ポート当たり最大90 W 全48ポートで60 W/40ポートで90 Wを同時にサポート Wired Assuranceを含むクラウドネイティブかつAIネイティブのスイッチ マルチギガビット(最大10 G) 2つのAC PSU 既存のEX4400スイッチと同等のJunos®機能 EX4400スイッチのいずれかを使用する最大10メンバーのバーチャルシャーシ この投稿では、レガシーアーキテクチャに見られる複雑さの課題について紹介し、最大3600 WのPoE容量を備えたEX4400-48MXPとEX4400-48XPが将来も使い続けられる理由を説明します。また、これらのスイッチの主な機能と技術仕様、主なユースケース、EX4400スイッチと競合他社製品との比較内容についても説明します。それでは、詳しく見ていきましょう。 重要な共通点:Wi-Fi 7とレガシーアーキテクチャの課題 Wi-Fi 7は無線を変革し、接続の可能性を広げ、パフォーマンスの向上、遅延の大幅な低減、効率性の向上を実現することを目指しています。しかし、こうした進化は、特に最新のスイッチング環境においては、ネットワークインフラストラクチャに新たな課題と考慮事項をもたらします。 レガシースイッチングシステムは、次世代の接続をサポートするために必要な拡張性と信頼性に欠けているだけでなく、非効率的で高コストでもあります。また、ビデオストリーミング、オンライン会議、高帯域幅で高電力のIoTデバイスなど、最新のユースケースによって高速化のニーズが高まるにつれ、これまで以上にエネルギー効率の重要性が増しています。最新のスイッチは、持続可能で拡張性の高いネットワークソリューションを実現するため、エネルギー消費を最適化しながら高速のパフォーマンスをサポートする必要があります。 規模に合わせて設計された高電力スイッチング:ジュニパーのアプローチ ジュニパーのEX4400-48MXPおよびEX4400-48XPスイッチは、Wi-Fi
かつてないほどに世界がつながっている現在、「セキュリティの有効性」は単なる流行語を超えて、いまや世界中の組織にとって必要不可欠なものとなっています。サイバー脅威がますます巧妙化するなか、クライアントエッジ(ユーザーがアプリケーションを操作する場所)からデータセンターアプリケーションまでの堅牢なセキュリティを確保することがきわめて重要です。 明確な証拠を示すことなく、優れたセキュリティの有効性を一貫して提供していると主張することは簡単です。しかし、優れた製品を探し求めるお客様には、第三者のテスト機関が業界の透明性を確保できるようサポートしています。 ジュニパーは、当社の有効性を検証する第三者によるテストの実施を全面的に支持しています。また、当社のさらなる信頼性を示す追加の証明として、さまざまな参考資料をお客様に提供しています。CyberRatings.orgなど信頼できるテスト機関が実施した調査において、ジュニパーのセキュリティ有効性はここ5年間にわたって業界屈指の結果を出し続けています。ジュニパーは、過去5年間にわたってすべてのバージョンのファイアウォールのテストを実施しており、すべての構成で99%超の有効性を記録しているため、お客様は安心してジュニパーのソリューション製品を導入できます。直近では、2024年6月のエンタープライズファイアウォールテストにおいて、有効性99.54%、誤検知0件を記録しました。 セキュリティの有効性について セキュリティの有効性とは基本的に、セキュリティ対策がどれほど効果的に脅威を防止、検知、対応できているかを示す指標です。一般的な環境では、まずクライアントエッジ(従業員が各自のデバイスを操作して企業のリソースにアクセスする場所)の前にいるエンドユーザーのセキュリティを保護します。この層のセキュリティが不十分だと、その影響が波及し、データセンターにある機密データが危険に晒されます。したがって、「セキュリティはエッジから始まる」という考え方は誇張ではありません。 たとえば、一見すると無害な電子メールを従業員が開いたとします。しかし、そのメールには悪意のある添付ファイルが含まれていました。このような場合、エンドポイントに適切なセキュリティ対策がなければ、そのユーザーのデバイスだけでなく、ネットワーク全体でセキュリティ侵害が発生する可能性があります。そのため、組織は包括的なアプローチを採用して、クライアントエッジからデータセンターアプリケーションまでのすべてのコンポーネントが攻撃から防御されるようにしなければなりません。 一貫したポリシーの必要性 ネットワーク層とアプリケーション層の全体にわたってセキュリティポリシーを一貫させることが重要です。一貫したポリシーがないと、セキュリティ上のギャップが生まれ、サイバー犯罪者にそのギャップを悪用されます。ジュニパーはこうしたニーズを理解しており、ジュニパーのソリューションには、ポートフォリオ全体でネットワークセキュリティを確保するためのセキュリティポリシーエンジンが組み込まれています。言い換えると、既存の構成やセキュリティ標準が、すべてのプラットフォームとすべての場所(エッジからデータセンターまで)に適用されます。また、ゼロトラストの原則に則って、接続ポイントからアプリケーションに至るまで、一貫したポリシーがダイナミックに適用されます。 たとえば、すべてのデバイスに特定のセキュリティ機能(暗号化や堅牢な認証プロトコルなど)を義務付けるポリシーがあるとします。このポリシーが一貫して適用されると、すべてのレベルでデータを保護するだけでなく、ネットワークチームとセキュリティチームが期待する内容を明確に示した、堅牢なフレームワークが構築されます。すべての人の足並みが揃うと、誤解を招くこともなくなり、より安全な環境を実現できます。 混乱ではなくコラボレーション これまでの傾向として、ネットワークチームとセキュリティチームは連携することなく、それぞれ独立して業務を進めてきました。ネットワークチームは接続性やパフォーマンスを維持することに専念し、セキュリティチームは接続やそこを通過する機密データを保護することに専念してきました。このような分断が混乱を生み、責任の押し付け合いにつながり、最終的には脆弱性の原因となっていました。セキュリティインシデントが発生すると、ネットワークチームはセキュリティチームの力不足だと考え、セキュリティチームはネットワークチームの注意不足のせいだと考えます。 このような隔たりは組織に大きな悪影響を及ぼします。 ジュニパーの新製品、セキュアAIネイティブエッジ(Mistベース)を導入すると、組織はコラボレーションを促進できます。両チームを統合した脅威検知とインシデント対応の手順を作成することで、ネットワーク関連かセキュリティ関連かを問わず、問題が発生した際にリアルタイムでコミュニケーションを図り、情報に基づいて意思決定を行うことができます。ネットワークエッジからデータセンターコアまでの詳細かつ広範なテレメトリにより、脅威がブロックされ、異常が迅速に調査されレポートされます。または、Marvisによる自動アクションが実行される場合もあります。 運用上のメリット ネットワークチームとセキュリティチームのコラボレーションを促進することには、運用上の大きなメリットがあります。統一されたアプローチにより、セキュリティの有効性を改善できるだけでなく、運用を効率化できます。重複したプロセスの存在や、ネットワーク障害、セキュリティの欠落につながるミスコミュニケーションがなくなり、両チームが協力して効率的に業務を進められます。 さらに、ジュニパーのソリューションを活用すれば、数年にわたるテストによって実証済みの市場をリードするセキュリティの有効性を享受できます。セキュリティインフラストラクチャへの投資を現実的なメリットへと変えるということがジュニパーのこの分野における取り組みであり、そこから、システムが事後対応型から事前対応型に変わるという結果につながります。何年にもわたる厳格なテストで高評価を得てきた、プレッシャーに負けない信頼できるセキュリティツールを導入することで、組織は脆弱性に気を取られることなく、成長することに専念できます。 セキュリティの有効性の維持 今日のサイバー脅威環境では、クライアントエッジからデータセンターアプリケーションまでセキュリティの有効性を確保することが必要不可欠です。一貫したポリシーに投資して、ネットワーキングチームとセキュリティチームのコラボレーションを促進することで、セキュリティ体制を強化できるだけでなく、チーム間の連携を図り、運用を効率化できます。ジュニパーネットワークスがこのミッションを成し遂げられることは、つまり優れたセキュリティの有効性を達成できることは、厳格なテストを通じて証明されています。何年にもわたるテストにおいて最高水準の結果と最少の誤検知件数を一貫して達成してきたジュニパーのソリューションは、組織に安心感をもたらします。 ますます巧妙化する脅威に対応するためには、適切なツール、効果的なコミュニケーション、協力する企業文化などを含む、しっかりとした戦略が必要です。ジュニパーのソリューションにより、クライアントからデータセンター、そしてクラウドに至るまで、ネットワーク上のあらゆる場所のセキュリティを効果的に確保できます。
今日のダイナミックなデジタル環境において、セキュリティは技術上の必需品という立場から、市場で信頼を構築し俊敏性を維持するための基本的な要件へと進化しています。そうした理由から、IT部門やビジネス部門のリーダーは、組織のセキュリティを維持し、ネットワークを常にスムーズに稼働させるため、きわめて大きなプレッシャーにさらされています。しかし、サイバー脅威の高度化が進みネットワークが拡張するにつれて、ネットワークチームとセキュリティチーム間にある隔たりが、しばしば成功の妨げになっています。 こうした状況下において、ジュニパーのセキュアAIネイティブエッジが突破口となります。統合された可視化機能により、ネットワークとセキュリティの運用をシームレスにつなげ、サイロ化を排除して、チーム間の連携をより効率的に進められるようになります。 サイロ化をなくしてセキュリティとパフォーマンスを強化 さまざまな企業で見られる最も持続的な課題の1つに、ネットワークチームとセキュリティチームを分かつ隔たりがあります。このようなサイロ化状態は意図的かどうかに関係なく、盲点を生み、脅威検知のスピードを下げ、重大な問題に対して解決の遅れを引き起こします。こうした場合、単一のプラットフォームから可視性を提供するソリューションが必要となります。これにより、両方のチームが同じデータにアクセスできるようになり、情報に基づく労力のかからない協働ができるようになりました。 これがまさしく、ジュニパーのセキュアAIネイティブエッジのメリットです。WANから無線、有線、データセンターまで、インフラストラクチャ全体にわたる統合されたビューが提供されるため、両チームはエスカレーションを行う前に、迅速に問題を検知、診断して、解決できます。このようにインテリジェンスが共有されることで、ネットワークチームとセキュリティチームは同時に潜在的な問題やネットワークパフォーマンスの懸念に対応できるようになり、耐障害性の向上や運用の効率化につながります。 ネットワークとセキュリティの運用を統合した場合のコスト上のメリット このアプローチには強力な運用上のメリットがありますが、経営陣の心に最も響くのは、多くの場合、コスト削減の可能性です。AIを活用する単一のプラットフォームに統合された形でネットワークとセキュリティが可視化されるため、不必要になったツールを排除し、ワークフローを効率化、技術スタックの全体的な複雑さを低減できます。市場のあらゆるセグメントで最も上位のセキュリティリスクの1つとみなされるのは、やはり複雑さです。 ジュニパーのAIネイティブテクノロジーを活用することで、モニタリングや脅威検知のようなルーチン作業が自動化されます。これにより、IT運用チームは時間を確保でき、戦略的重要性の高いビジネスクリティカルな取り組みに集中できるようになります。このアプローチによって効率性とイノベーションが推進され、コスト管理能力が向上します。つまり、将来性を考えた賢明な投資となります。 セキュリティ:IT部門とビジネス部門のリーダーが共有する優先度 実際にセキュリティは、もはやIT部門だけの問題ではなくなっています。今では、あらゆる組織において、ビジネス部門のリーダーにとっての重要な優先項目です。侵害やネットワーク障害に関連する影響は壊滅的な大きさとなる可能性があり、収益やブランドの評判、顧客からの信頼やコンプライアンスにまで及びます。そのため、セキュリティは継続的な改善や警戒が求められる共同責任の対象となっています。 ジュニパーのセキュアAIネイティブエッジは、こうした懸念に直接応えます。クラス最高水準のセキュリティ有効性(CyberRatingsによるテスト結果は99.54%+)を備えたプラットフォームで、リアルタイムの可視性、事前対応の脅威緩和、AIドリブンによる自動化を利用できます。そしてどの場合にも、ネットワークパフォーマンスが一瞬でも中断することはありません。そのため、IT部門とセキュリティ部門のリーダーは、現代のビジネスを左右するスピードや俊敏性を損なわずに、新たな脅威の一歩先を行くことができます。 今日のリーダーのための将来性を考えたソリューション 私から見れば、エンタープライズセキュリティとネットワークパフォーマンスの未来は、環境全体にわたってネットワークとセキュリティの運用を統合することにあるのは明らかです。ジュニパーのセキュアAIネイティブエッジは、サイロ化をなくし、協働を容易に行えるようにし、IT部門とビジネス部門の両方のリーダーに同じように有意義で具体的なメリットを提供する、唯一のソリューションです。 私は、経営幹部が運用効率や長期のセキュリティに対応したソリューションを見つけられることを常に重視していました。こうしたAIネイティブの統合されたソリューションがあれば、セキュリティを向上させられるだけでなく、将来のさまざまな課題に正面から対応できる、俊敏性が高く先見の明がある組織を作ることができます。 このアプローチを採用した企業は確実に、インフラストラクチャを保護し、ますます複雑化する競争の激しいダイナミックな世界で成長を続け、成功を収められるようになります。
Wi-Fi 7の登場や、AIと自動化がWi-Fiなどにもたらす変革的なメリットを考えると、現在はネットワークの計画を立てるうえで非常に画期的な時代だといえます。増加し続ける接続デバイス数や高帯域幅アプリケーションの増大するニーズに対応するためには、卓越したスピード、低遅延、大容量を可能にするWi-Fi 7の存在が極めて重要となります。 当然、セキュリティに目を向けると話はそれほど単純ではありません。確かにWi-Fi 7はWPA 3を採用しています。しかし、デバイス数、帯域幅、容量、複雑さが増すと、それだけ攻撃を受ける機会も増えることになります。Wi-Fi 7に移行する際には、攻撃対象領域を縮小し、セキュリティ対策を強化することが極めて重要です。 幸い、適切な機能とアクセス制御を組み合わせて活用すれば、Wi-Fi 7の導入によって拡大した攻撃対象領域を容易に、費用対効果の高い方法で管理できます。さらに、未知の脅威に対応するためにはゼロトラストのアプローチがすでに不可欠であるため、躊躇する理由は何もありません。 以下では、Wi-Fi 7の主なセキュリティ上の課題と、次回のネットワークアップグレードに備えるためにセキュリティ対策全体を改善する際の主な考慮事項について見ていきます。 Wi-Fi 7のセキュリティ上の課題トップ4 複雑な設定:MLO(マルチリンクオペレーション)などの高度な機能やチャネル幅の拡大などにより、設定ミスが発生し、セキュリティギャップが生じる可能性があります。 DoS(サービス拒否)攻撃:攻撃者がWi-Fi 7の高帯域幅と大容量を悪用してDoS攻撃を実行し、ネットワークに大量のトラフィックを発生させることでサービスを停止させる可能性があります。 不正アクセスポイント:攻撃者が正当なWi-Fi 7ネットワークを模倣して、データ侵害や不正アクセスを行う可能性があります。 デバイスの脆弱性:Wi-Fi 7ネットワークに接続するデバイスの数が増えれば、それだけ攻撃者にとって侵入口が増えることになります。そして、すべてのデバイスのセキュリティを確保することは非常に困難です。 ネットワークアクセス制御:Wi-Fi 7のセキュリティのカギ 今日の脅威環境は常に進化しており、少しでもセキュリティ対策に見落としがあると、それが大きなリスクとなります。Wi-Fi 7ネットワークに関する上記の課題に効果的に対応するためには、以下の対策が不可欠です。 堅牢なセキュリティポリシー 継続的な監視 WPA 3などの高度なセキュリティプロトコルの活用 Wi-Fi 7ネットワークでは、堅牢なNAC(ネットワークアクセス制御)ソリューションが特に重要です。NACにより、組織はゼロトラストセキュリティの強固な基盤を確立し、サイバー脅威に対する防御を強化して、ネットワークアクセスの可視性と制御を向上できます。NACソリューションはセキュリティポリシーを適用して、ネットワークへのアクセスを許可する前にチェックや検証を実行することで、より広範なゼロトラストアプローチを補強します。
デバイス、アプリケーション、帯域幅に対するニーズが膨らみ続ける中、Wi-Fi 7がそうした難題に応える助けとなろうとしています。この次世代の802.11規格は、企業や高等教育機関、ヘルスケア、小売業にとって、これまでのバージョンのWi-Fiよりも、高スループット、低遅延、拡張された帯域幅、高信頼性をもたらすものになります。 市場がWi-Fi 7の可能性を最大限に活用しようと急ぐ中、IT責任者やチームには一連の新たな疑問が生じています。 広く導入されるのはいつになるのか? セットアップと継続的な管理に関して知っておくべきことは? Wi-Fi 7導入に向けたインフラ整備のためにするべきことは? 柔軟性を維持し、次世代Wi-Fiに対する今後のニーズに応えるための対策は何か? 次世代のユーザーデバイスに対応する必要性が生じるのはもはや時間の問題であり、今すぐにも備えるべきです。本記事では、Wi-Fi 7の持つ可能性と、今がアーキテクチャの最新化に向けた取り組みを開始し管理の複雑さという問題を解決していくのに重要な時期である理由と、そのインサイトを紹介していきます。 Wi-Fi 7のパワーとスケールを解き放つ Wi-Fiは今やビジネスクリティカルな公共設備になり、水道や電気と同じくらい重要なものだといえるでしょう。ユーザーがWi-Fiに期待することは、いつでも使えて、安定した信頼性があり、あらゆるデバイスとアプリケーションに確実に対応できることです。多くの重要な発展を遂げたWi-Fi 7により、スケール、ユーザーエクスペリエンス、効率性、技術的な可能性は大幅に向上するでしょう。Wi-Fi CERTIFIED 7™規格には次の新しい機能があります。 320 MHzの超広帯域幅:6 GHz帯でのみ利用可能で、この帯域によってスループットがWi-Fi 6の2倍になり、マルチギガビットのWi-Fiデバイススピードが実現 MLO(マルチリンクオペレーション):リンク間トラフィックのより効率的なロードバランシングをサポートし、その結果スループットが向上し信頼性も強化 4K QAM:Wi-Fi 6の1024 QAMに比べて20%高い伝送速度を実現し、効率性が向上 Wi-Fi 7の速度と性能は、モバイルデバイスとIoTデバイス急増の次なる一波、アプリケーションの激増、マルチギガビットの速度を必要とする新しいユースケースにつながることが予想されています。これには、高解像度ビデオ、没入型3Dトレーニング、ハイブリッドワーク環境、産業用IoT、自動車用途、EPCS(緊急警報用優先アクセス)などが挙げられます。 Wi-Fi 7導入の取り組みをいつ始めるべきか?
ジュニパーネットワークスは、急速に変化する人工知能(AI)市場の顧客ニーズを先取りするため、多額の投資を行ってきました。 2024年1月、ジュニパーはAIネイティブネットワーキングプラットフォームを発表しました。このプラットフォームにより、安全かつ適切なインフラストラクチャで、適切なデータをリアルタイムに適切に応答することで、ユーザーと運用担当者に最適なエクスペリエンスを提供できるようになります。ジュニパーは、簡素化されたネットワーク運用のためのAI(AI for Networking)、および優れたAIワークロードとGPUパフォーマンスを実現するためのAI向けに最適化されたイーサネットファブリック(Networking for AI)を使用して、お客様とパートナーが高性能なAIトレーニングと推論のネットワークを導入および運用できるようサポートしています。また7月には、独自のAIデータセンターインフラストラクチャを構築しているお客様にさらなる価値を提供するOps4AIソリューションを発表しました。 すべてはアプリケーション次第 最新のアプリケーションは、疎結合されたマイクロサービスの集合体で構成されており、各サービスは個別に開発、導入、拡張することが可能です。データセンターは最終的には、エンドユーザーのニーズを満たすためにこれらのアプリケーションを維持および提供するために存在します。 たとえば、CRO(最高売上責任者)が重要なお客様との会議に向かう数分前に、CRM(顧客リソース管理)アプリケーションがダウンしたとします。DevOpsチームは、こちら側から見るとアプリケーションには問題がないようなので、ネットワークに問題があるはずだとCROに伝えます。そうなると、ネットワーク運用責任者がCROから電話で叱責されることになるでしょう。加えて、これが偶然にも運用責任者の休暇中に起こったとすれば、そのストレスに拍車がかかります。その後の数時間、運用責任者はチームと協力して必死にトラブルシューティングに取り組むことになります。その結果、子供たちとビーチで過ごす時間は失われ、その時間は二度と取り戻せません。 そこで、別のシナリオを想像してみてください。あるスイッチポートのパフォーマンスが低下していることが、自動アラートで示されます。別の光回線にも障害らしきものがみられます。さらに、社内のCRMアプリケーションがそのポートを介して実行されるKafkaサービスに依存していることも、アラートで示されます。トラフィックを別のポートに迂回させる対応は、数秒で行われます。CRMアプリケーションの遅延は、5分にも満たない時間で解決できました。この障害は社内の誰にも気づかれることはなく、運用責任者は引き続き休暇を楽しむことができます。 ジュニパーのAIデータセンターの機能を利用すると、データセンターネットワーク運用担当者は、ビジネスクリティカルなアプリケーションに対して確実に2番目のシナリオを適用させることができます。 インテントベースネットワーク構築+AIOpsでデータセンターにおけるアプリケーションアシュアランスを実現 本日、ジュニパーは、データセンター向けのクラウドベースの新たなAIネイティブアプリケーションスイートであるJuniper Apstraクラウドサービス、およびJuniper Apstraの最新リリースであるバージョン5.0を発表しました。ジュニパーは、従来型(CPUベース)かAI重視型(GPUベース)かを問わず、データセンターに徹底的に注力し、Day 0の設計からDay 1の導入、Day 2+の継続的運用に至るまでのネットワークライフサイクルを簡素化することに常に重点を置いてきました。これを実現するために、決定論的な制御、予測可能性、ドメインコンテキストを提供するJuniper ApstraマルチベンダーIBN(インテントベースネットワーク構築)を使用します。今年の初めには、ジュニパーのマイクロサービスクラウドやデータセンター向けMarvis™ VNA(仮想ネットワークアシスタント)との統合を通じて、IBNを補完するAIOpsの追加を開始しました。AIは可能性に基づいて、事前対応のアクションと自然言語のインターフェイスをもたらします。これらは、データセンターインフラストラクチャを導入し、予測不可能な環境の中でそれを運用するお客様にとって特に有用です。MarvisとJuniper Apstraを連携させることで、お客様は双方の長所をメリットできます。 新しいデータセンタークラウドサービスは、データセンターネットワークアシュアランスからアプリケーションアシュアランスへと歩んできた道のりにおける、新たな一歩を示すものです。このジャーニーは、1月にApstra Flowをリリースしたときに始まりました。Apstra Flowは、アプリケーションとサービスのフローの監視が組み込まれた唯一のマルチベンダーファブリック管理ツールとなりました。ジュニパーが最初に発表したDCクラウドサービスが、2024年4月にリリースしたデータセンター向けMarvis VNA(仮想ネットワークアシスタント)です。本日、ジュニパーは「アプリ/サービス認識」と「影響分析」の2つの新機能を発表します。 異常検知、予測、修正に関するAI(人工知能)とML(機械学習)アルゴリズムを基盤とするアプリ/サービス認識と影響分析は、アラートによる疲弊、MTTR(平均修復時間)、MTTI(平均調査時間)を低減することで、データセンターの運用担当者をサポートします。DevOpsチームがアプリケーションの問題をネットワークが原因だと誤って判断する可能性があるためです。データセンター向けMarvisはすべてのJuniper Apstraライセンスレベルに含まれており、アプリ/サービス認識と影響分析はプレミアムレベルに含まれています。 アプリ/サービス認識 アプリ/サービス認識は、データセンターネットワーク運用担当者がエンドユーザーのアプリケーションパフォーマンスと可用性を確保するのに役立ちます。運用担当者は、アプリケーションおよびサービスとリソース間のマッピング、つまりネットワークのどの物理リソースと仮想リソース(ポート、リンク、仮想ルーティング機能など)がどのアプリケーションフローをサポートしているかを把握できるようになります。アプリ/サービス認識により、お客様は自分のアプリがどこでネットワークに接続しているか、ネットワークリソースをどのように使用しているかを確認できます。ネットワークインフラストラクチャが特定のアプリケーショントラフィックをどのようにサポートしているかが明らかになります。いわば、車がさまざまな目的地に到着するためにどの道を通っているのかを確認するようなものです。 影響分析
デジタル接続の複雑さが急速に拡大し続けるなか、企業全体において、場合によっては世界中で、ネットワーク運用は情報をシームレスに必要な場所に届けるための縁の下の力持ちのような役割を担っています。従来のツールや手法は有益であるものの、この新しい状況には完全に対応できていません。このような状況で活用できるのがAI(人工知能)の変革的なパワーであり、ネットワーク運用とサポートに対するアプローチを見直すうえで役立ちます。ジュニパーのAIネイティブネットワーキングソリューションとサービスは、この新たなフロンティアの最先端です。 当面の課題 今日のネットワーク運用のライフサイクルは、常に警戒が必要なものになっています。ネットワークがますます複雑になるなか、このようなデジタルエコシステムの維持、トラブルシューティング、最適化の作業を行うには、多大な労力が必要になる可能性があります。もはや稼働を維持するだけではなく、迅速、確実かつ安全にデータを移動させるための経路を確保しなければなりません。この課題を克服するためには、従来のツールを超える機能が必要です。 AIが必要な理由:実例の紹介 事後対応型だけではなく、事前対応型、あるいは予測型の新しいツールがもたらす影響について考えてみましょう。ツールは単に異常を警告するだけでなく、異常を予測し、ユーザーエクスペリエンスに悪影響が及ばないようにします。これがAIOps(ネットワーク運用におけるAI)の可能性です。 最近の事例を紹介します。インフラストラクチャの重要なセグメントで厄介なネットワーク遅延の問題が散発的に発生していると想像してください。担当者は問題の原因を特定するため、サポートに連絡します。従来のツールでは、手動によるログの確認、仮説の検証、場合によってはパケットキャプチャツールの導入が必要でした。こうした作業のために膨大な労力と貴重なリソースが費やされ、これに数日から数週間を要する場合があります。 ではここで、AIツールを活用したサポートエクスペリエンスを想像してみましょう。このツールは、長年にわたって何千ものネットワークから継続的に学習したことをベースに構築されています。このツールを利用すると、ほぼリアルタイムで根本原因を特定できるだけでなく、多くの場合、その可能性を予測して予防措置が提案されることで、人間がまったく介入することなく問題を解決できます。 これは実現不可能な夢物語だと思いますか? 現実に可能なことであり、ジュニパーによって実現できます。 イノベーションに対するジュニパーの取り組み ジュニパーは、お客様が直面する課題について理解しています。お客様と同様、ジュニパーも複雑なネットワークトポグラフィーをナビゲートしながら、従来のトラブルシューティングツールや管理ツールの制約と向き合ってきました。しかし、AIはこうした課題を軽減するだけでなく、ネットワーク運用とサポートエクスペリエンスを効率性、信頼性、セキュリティの新時代へと進化させ、計り知れない可能性も見出しています。 Mist™ AIポートフォリオのための新しいジュニパーAIケアサービスは、AIネイティブのフルライフサイクルサポートソリューションを提供します。これは、最近発表したAIネイティブアクセラレーションのための設計図の重要なコンポーネントです。 ジュニパーは、カスタマーサポートのエクスペリエンスを変革し、事後対応型から事前対応型へと移行するプロセスの途上にあります。ジュニパーのAIケアサービスは、Day 2以降では従来の故障修理サポートを刷新します。Day 0では、設計レビュー、ベストプラクティス、最新のAIイノベーションの統合方法に関するパーソナライズされた継続的なガイダンスを提供します。Day 1では、これらの設計の検証と導入の自動化をサポートします。 さらに、AIケアサービスはMist AIを活用して、お客様がより効率的に運用を行い、サービスレベル期待値に基づいた提供ができるようサポートします。最上位のサービスである高水準のジュニパーAIケアサービスでは、事前対応の正常性チェックも提供しています。ジュニパーのエキスパートがユーザーのエクスペリエンスに影響を与える重大なネットワーク異常を特定した場合、お客様のチームと協力して迅速に解決し、Mist AIの価値の最適化につなげます。 ジュニパーのAIケアサービスは、エクスペリエンスファーストネットワーキングのビジョンを実現するサービスとして、受け身のスタンスからインサイトとアクションを提供するスタンスへと移行するうえでの重要なマイルストーンになります。 今後の道筋 ともにデジタルへの移行を進めていくなかで、AIの導入は業務的なシフトではなく、変革的なシフトです。つまり、それはAIを活用してスタッフのスキルと知識を強化することであり、チームがこれまで実現できなかった精度と規模で予測、トラブルシューティング、最適化を行えるようになるということです。 AIによってネットワーク運用とサポートエクスペリエンスをどのように変革できるのか、ともに探求しましょう。ジュニパーは未来を想像するだけでなく、未来を積極的に構築しています。それは、インテリジェントなAIネイティブのソリューションとサービスを同時に提供することによって実現します。 まとめ サポートエクスペリエンスへのAIの統合は、単なる進化のワンステップにとどまらず、デジタルインフラストラクチャの管理と最適化のサポートという点で見ると、飛躍的な進化といえるものです。ジュニパーのミッションは、最新のツール、テクノロジー、インサイトを活用し、またお客様がそれらを使用してネットワークライフサイクルのエクスペリエンス向上を実現できるようサポートすることです。お客様と協力し合うことで、お客様がネットワークの計画、導入、運用の方法を革新できるようサポートします。ぜひ、The NOW Way to Network(今すぐ使えるネットワークの構築)の詳細をご確認ください。