Broadcom Trident 4プログラマブルマーチャントシリコンを採用した、初めてのプラットフォーム
帯域幅はいくらあっても足りない時代となりました。オンプレミスのデータセンターからパブリッククラウドまで、帯域幅の使用量は増加する一方です。多くの企業はこの増加ペースに合わせるために、データセンターのデバイスを400G対応に切り替える必要があります。
ジュニパーはこのような状況にあるお客様をサポートするため、スイッチングおよびルーティングの11のプラットフォームで各種のデバイスを開発し、この2年間で400Gのポートフォリオを拡充してきました。
ジュニパーの400Gポートフォリオに、QFX5130スイッチが新たに加わりました。 このスイッチにはBroadcom Trident 4チップセットが採用されています。QFX5130に備わっている各種の豊富なソフトウェア機能で動作とセキュリティを微調整することにより、マーチャントシリコンの価値と性能を存分に引き出すことができます。
スケールアウト可能なネットワークを使用して、動的な状態に基づき、帯域内でのテレメトリおよびトラフィック操作による高度なトラフィック処理を行うアプリケーションを実行しようとお考えなら、ジュニパーのコンパクトで価値ベースのソリューションをお勧めいたします。
BroadcomのCore Switching Group担当上級副社長兼ジェネラルマネージャーのラム・ベラガ氏は次のように述べています。「プログラム可能なBroadcom Trident 4マーチャントシリコンを採用したソリューションをリリースするベンダーとしてはジュニパーが初めてです。ジュニパーが、Junos OSの各種の転送機能を、プログラム可能な400Gマーチャントチップセットに拡大したことで、多彩なユースケースを低価格で実現できるようになりました」
400Gのニーズに対応する新しいプラットフォームがリリースされたことで、ジュニパーのソリューションを採用する企業が増えています。400G製品としては初のPTX10003パケットトランスポートルーターをリリースして以降、400G対応プラットフォームを導入したPOCなど、計75社を超えるお客様にご利用いただいています。また、先月にはPTX10001-36MRをリリースいたしました。クラウド向けに最適化された高密度ルーターで、ジュニパーのTritonシリコンが採用されています。ジュニパーの400Gポートフォリオは、DCのスパインおよびリーフ、DCのエッジおよびDCIから、コア、ピアリング、 マルチサービスエッジまでをカバーしています。また、PTXポートフォリオには、業界で唯一の400GbEインラインMACsecがあります。
400Gのコストを削減
規模の経済により、業界では400Gへの移行が進んでいます。100Gポートを備えたサーバーが販売されて利用されるようになり、より高速なネットワーク速度が必要となっているからです。大規模なWebスケールのデータセンターなどにおいて、ネットワークの経済性が注目されるようになっています。これに伴い、ビットあたりのコストを継続的に抑えることができる、効率性により優れたネットワークに対するニーズが高まっています。新製品のQFX5130により、これまで十分な競争がなかった分野に経済性がもたらされ、お客様にとっては新たな可能性が生まれます。
ジュニパーは、優れたエンジニアリングの伝統と、カスタムプログラム可能なASIC向けに構築された幅広いソフトウェアベースを持っており、これらを通じて、QFX5130をリリースして、イノベーションで好調なイノベーションのスタートを切りました。
650 Groupの設立者でテクノロジーアナリストのアラン・ウェックル氏は次のように述べています。「ジュニパーは、プログラマブルシリコンソリューションで豊富な経験があります。ジュニパーの新しいQFXスイッチはTrident 4を採用しており、同社の400Gポートフォリオに柔軟性が加わります。ビジネス価値が向上し、マルチクラウドの分野におけるテレメトリおよびプログラマビリティへのニーズに対応できます」
QFX5130スイッチのリリースとユースケース
QFX5130は、コスト効率に優れた400/100GbEスイッチに高度なスイッチング機能とルーティング機能が搭載されています。このような機能を必要としている大規模なデータセンターはこのスイッチによって柔軟性が向上し、サービスをカスタマイズし、大規模な設計において動作をチューニングしてパフォーマンスおよびセキュリティを向上させることができます。QFX5130は、最新のネットワークOSとJunos OSで稼働します。Junos OSは先日、ソフトウェア設計の細分化により、再設計が行われました。特にクラウドネットワークのユースケースが対象です。ジュニパーはこのプラットフォームにより、新しい機能を追加し、拡張機能をカスタマイズすることで、様々なユースケースに対応します。
QFX5130を使って高パフォーマンスコンピューティングクラスタを構築すれば、モバイルネットワークにおけるカスタムサービス配信から、画期的な科学研究まで、各種のアプリケーションを高速で稼働できます。さらに、パケット検出、フィルタリング、テレメトリにおける拡張性と多様性により、自動運転、ストレージの細分化、パケットのブローカリング、OTTストリーミングサービスといったAI(人工知能)アプリケーション向けのニューラルネットワークなどのユースケースに最適です。
差別化の実現
アプリケーションがより動的になるにつれ、パケット処理において高度な柔軟性が求められるようになっています。ネットワークまたはデバイスそのものの条件に応じてアプリケーションの動作を調整するというユースケースがあることは想像に難くありません。たとえば、断続的にパケットがドロップしているときにアプリケーションのスループットを調整する、あるいは、負荷が少ない時間帯に膨大な量のデータバックアップを行うなどです。
ジュニパーの新しい世代のプログラマブルスイッチは、コスト効率に優れたデータスイッチングプラットフォームにおける新たな選択肢となる製品です。ネットワークサービスと転送動作をネットワーク内およびネットワーク上の状態に応じて制御する必要がある場合、プログラム可能なフックを使ってトラフィックを処理する必要があります。このようなフックがあることで、ジュニパーの技術者は、QFX5130のプログラマビリティによって可能となった特別なユースケースにおいて、お客様と緊密に連携することができます。
今すぐ始めましょう
ジュニパーの400Gポートフォリオの準備はできており、お客様は既に400Gネットワークを稼働しています。ジュニパーのお客様はネットワークを急速に拡大し、ジュニパーの400Gプラットフォームを導入しています。その中には、安価に利用できるジュニパーファイナンシャルサービス(JFS)を活用してニーズに対応されているお客様が数多くいらっしゃいます。お客様から伺ったのですが、リモートワークやオンライン授業、リモート接続に対する新たなニーズによってトラフィック負荷が膨大になっており、それに対応するために必要となる拡大を進めるうえで、こうしたサービスが非常に役に立つとのことです。
新しいアプリケーション、動的なトラフィックパターン、規模の拡大に備えてネットワークを準備するお手伝いをジュニパーがいたします。ジュニパーの400Gソリューションの詳細と、お客様のデジタルビジネスにもたらす価値をご確認ください。