最新のApstra製品の機能強化により、ジュニパーのエクスペリエンスファーストデータセンターのメリットをこれまで以上に簡単に体験できるようになりました
ジュニパーネットワークスがという大胆な行動に出てから1年あまりが過ぎました。Apstraは、データセンター運用のための、ベンダーに依存しないソフトウェアを開発した唯一の企業です。この1年の間、ジュニパーでは社内外で多くの取り組みを進めましたが、そのすべてが当社のデータセンター事業の継続的な成長の支えになりました。この大躍進は、Juniper Apstra製品への継続的な投資、Apstraパートナーの開拓、Apstraのお客様(エンタープライズおよびサービスプロバイダ)の成長など、多くのことに裏付けられています。
本日は、Apstra製品の最新の機能強化を発表できることをうれしく思います。この機能強化により、ジュニパーは2022年もデータセンターの運用効率を強力に推進し続けます。インテントベースネットワーク構築ソリューションのあらゆるメリットが、さらに多くのデータセンター環境で利用できるようになっただけでなく、セキュリティ機能の堅牢性が向上し、導入と運用がさらに容易になりました。
エッジとその先へ
パンデミックにより、ワークロードの分散化が急速に進み、データ量や高速かつ信頼性の高いサービスへの需要が高まることは誰にも予測できませんでした。ますます進むビジネスのデジタル化をサポートし、遅延を軽減するために、多くの企業はデータ処理をエンドユーザーに近づけるエッジコンピューティングに着目しています。
ジュニパーの強力なソフトウェアであるApstraは、一元化されたデータセンターやハイパースケールのデータセンターだけでなく、エッジ(本格的なマルチステージスイッチングネットワークが不要な任意のリモートサイト)でも利用できるようになりました。Apstraを使用することで、ネットワークチームはEVPN-VXLANオーバーレイとIPファブリックアンダーレイで構成されるネットワーク(わずか2台のリーフスイッチからなる構成)を一元的に設計、展開、運用できます。さらに必要に応じて、ファブリックにアクセススイッチを追加して、拡張することもできます。Apstraは、自動的に新しいデバイスを登録し、事前検証済みの設定を適用します。
ゼロトラストでデータセンターのセキュリティを強化
Apstraの信頼できる唯一の情報源(SSOT)は、ゼロトラストのセキュリティの根幹です。SSOTにより、ネットワーク運用者やセキュリティエキスパートは、ネットワークの正確な状態や構成、意図した結果(インテント)を確認できます。Apstraのポリシーアシュアランスが強化され、新しいセグメンテーション機能が導入されました。Apstraでは、すべてのセキュリティポリシーを一元的に適用し、ポリシーの適用をきめ細かく指定できるため、ネットワークの準拠性、一貫性、信頼性を確保できます。
Apstraのその他の機能:
- RBAC(ロールベースのアクセス制御):表示されるデータと表示できるユーザーを制限
- インテントに対する継続的な検証:構成の変化をリアルタイムで特定
- ポリシーアシュアランス:セキュリティポリシーがインテント通りに適用されていることを確認
- ライブ監査:変更の発生元を追跡
マルチテナント環境でApstraを使用するお客様の要件に対応するために、RBAC、監査、セキュリティポリシーの粒度のすべてを改善しました。
簡単な展開と移行
IT要件がかつてない速さで変化しているため、データセンターの継続的な展開と移行は避けられません。加えて、使用するデータセンターの数は頻繁に変動します。IT部門の成長や買収によって増加することもあれば、古いデータセンターの廃止や特定のIT事業やアプリケーションの売却によって減少することもあります。こうした状況のなか、データセンターの展開や移行は、困難で費用がかかり、リソースを大量に消費する可能性があります。しかし、これには解決策があります。
Juniper Apstraの新しい展開と移行サービスは、Apstraのインテントベースネットワーク構築アーキテクチャと自社ツールを活用して、展開に伴う時間、コスト、リスクを大幅に削減できるようにお客様をサポートします。ジュニパーのエキスパートが正確な設計図、ネットワークモデル、オペレーティングシステムに基づき、前提条件でのリアルタイム検証を実施します。これにより、ダウンタイムを最小限に抑え、最高水準のアシュアランスのもとで最新のアーキテクチャに移行し、日々の運用を自動化できるだけでなく、展開時の物理テストと仮想テストに伴うCapExとOpExも削減できます。さらに、ベストプラクティスの設計方法と社内の自動化ツールを利用して、展開を加速し、ビジネスの俊敏性を高めることもできます。
データセンターの新規トレーニング
ジュニパーのカリキュラムが改訂され、トレーニングと認定資格が新しくなりました。経験豊富なデータセンターネットワーク担当者も初めての方もキャリアアップを図ることができます。
- ジュニパーデータセンターネットワーキングの概要(英語):この基礎コースでは、ジュニパー製品を使用したデータセンターのスイッチングの概要を説明し、EVPN/VXLANオーバーレイを備えたIPファブリック上に構築されたデータセンターに関する基礎知識を提供します。このコースは、2022年5月に新たにスタートする資格、「ジュニパーネットワークス認定アソシエイト、データセンター(JNCIA-DC)」の対策にお勧めです。
- Juniper Apstraを使用したデータセンターの自動化(英語):この拡張されたコースでは、Apstraを使用してデータセンターネットワークを管理するために必要な知識を提供し、現行の設計図(IPファブリック)にスパイン、リーフ、一般的なシステムを追加する方法、VMwareの統合、データセンターの相互接続について説明します。このコースは、2022年5月に新たにスタートする資格、「ジュニパーネットワークス認定スペシャリスト、データセンター(JNCIS-DC)」の対策にお勧めです。
- EVPNとVXLANを使用したデータセンターファブリック(英語):最近更新されたこのコースは、強化されたループプロテクト、MAC-VRF、 ERB、集約型のファブリック構成、スーパースパイン構成、 EVPNマルチキャストアシストレプリケーション、データセンターでのフィルターベースの転送、シームレスなEVPN-VXLANに関する内容を取り上げます。このコースは、更新された「」の資格の対策にお勧めです。
統合、革新、成果の年
ここまでは、最新の機能強化について説明してきました。次に、昨年の買収以降、ジュニパーとApstraがどのように進展してきたかについて振り返ってみましょう。
- ジュニパーがApstraのマルチベンダーサポートを拡大:Apstraは、ベンダーロックインを回避できる、唯一のインテントベースネットワーク構築ソフトウェアです。ジュニパーは、マルチベンダーサポートを拡大することで、ベンダーロックインの回避を維持する姿勢を実証しました。例えば、昨年のApstra 4.0リリースでは、Cisco Systems、Arista Networks、 Dell Technologiesでの使用を正式に認定し、VMware NSX-T3.0とEnterpriseSONiCの統合を追加しました。Apstraは、当社のやその他の当社独自ハードウェア/ソフトウェアと組み合わせて使用することで最大のメリットを獲得できるとジュニパーでは考えていますが、当社の第一目標は、使用しているベンダー環境を問わず、運用の複雑さを軽減し、信頼性を確保するために必要なツールをお客様に提供することです。
- Apstraをより多くのジュニパー製品に統合:買収した企業を完全に統合するには時間がかかりますが、ジュニパーはこの1年で多くのことを実現してきました。さらに多くのジュニパー製スイッチ/ルーター、およびオペレーティングシステムの現バージョン(スパイン、スーパースパイン、および非EVPN-VXLANリーフ内のなど)にApstraサポートを追加しました。
- Apstraの導入が急増:買収以来、 Apstraの導入が600%以上増加しました。さらに、買収以前からのお客様もApstraライセンスを更新しています。例えば、あるフォーチュン5に数えられるお客様は、Apstraを更新しただけでなく、Apstraを第2のデータセンターにも展開し、大手マネージドサービスプロバイダにApstraを紹介していただきました。
ジュニパーとApstraにとって、2021年はすばらしい年でした。しかし、これはまだ始まりにすぎません。お客様がデータセンターの主要指標として信頼性を重視するなか、ジュニパーは、独自のインテントベースネットワーク構築機能、自動化されたアシュアランス、ゼロトラストのセキュリティ、マルチベンダー機能を組み合わせることで、新たな基準を打ち立てています。Apstraは、ユーザーと運用担当者のエクスペリエンスを最優先するという、ジュニパーのエクスペリエンスファーストのビジョンを象徴するものです。ジュニパーでは、今後の展開に胸を躍らせています。未来に向けた展開を楽しみながら実現させましょう。
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