HPE Juniper Networkingがチャレンジャーの1社として位置づけられたことで、安全なAIネイティブネットワーキングプラットフォームの価値が明らかとなったと考える理由をお話しします。
サイバーセキュリティ環境が進化を続ける中で求められるのは、テクノロジーのイノベーションだけではありません。エンタープライズインフラストラクチャのファブリックにそのテクノロジーがどのように組み込まれるかについてのイノベーションも求められます。大手の独立系業界アナリスト企業レポートの1つであるGartner Magic Quadrantにおいて、2025年、重要なリソースとしてHMW MQが登場しました。とりわけ、HPE Juniper Networkingがチャレンジャーの1社に位置づけられたことは、競争の激しい市場において当社のアーキテクチャに関するアプローチの強みが認められたことを示しており、また今年の夏に完了したHPEによるジュニパーネットワークスの買収によって市場が拡大することを考慮すると、まだまだ成長の余地があると確信しています。
Gartnerのハイブリッドメッシュファイアウォールを対象としたMagic Quadrantについて
Gartner Magic Quadrantは、ITリーダーがテクノロジーベンダーを評価するうえで、1つの有力な視点を提供します。このMagic Quadrantでは、ハードウェア、仮想、クラウドの導入環境全体にわたるクラウドベースの統合管理を提供する、ハイブリッドメッシュファイアウォールを分析します。
Magic Quadrantでは、ベンダーの「ビジョンの完全性」と「実行能力」が評価されます。この点において、ジュニパーはチャレンジャーの1社として評価されました。そのように評価された理由は正当なものであると確信しています。
HPE Juniper Networkingをチャレンジャーの1社に位置づけ
Gartnerのハイブリッドメッシュファイアウォールを対象としたMagic Quadrantで唯一のチャレンジャーとして位置づけられたのは、当社の継続的な取り組みとイノベーションが評価されたためであると考えています。当社にとって今回の位置づけは、優れた実行力とサポートとなる運用能力、堅牢なソリューションを提供してきた実績、このカテゴリーの将来を形作る潜在能力を証明するものです。
ジュニパーネットワークスは、Altor買収後の2010年に市場初の仮想ファイアウォールを、2018年には業界初のコンテナ型ファイアウォールを実現し、Gartnerがこのカテゴリーを定めた2022年より前の2019年には、HMFの早期のソートリーダーとなっており、セキュリティ有効性というパフォーマンスにおいて常に業界のトップを維持しています。
この評価は当社にとって特に重要なものであり、堅牢なネットワークインフラストラクチャプロバイダから真のセキュリティイノベータへと進化したことを証明するジュニパーのアーキテクチャに関するアプローチが、計画的な歩みであったことを示しています。ジュニパーがチャレンジャーの1社に位置づけられたことは、当社のアプローチが単なるセキュリティツールの寄せ集め以上のものを求める企業の共感を集めた証です。
安全なAIネイティブネットワーキングプラットフォームというアプローチ
ジュニパーのアプローチの中核を成すのは、AIネイティブネットワーキングプラットフォームと統合型セキュリティへの取り組みです。ジュニパーは、レガシーフレームワークに新たな製品を積み重ねていったり、買収のみで成長を達成しようとするのではなく、ネットワーキングとセキュリティの両方の要素から得られたテレメトリを活用する、適応性に優れた統合ソリューションスイートを構築することに重点を置くことで、環境全体の保護を強化してきました。HPE Juniper Networkingのアーキテクチャは、組織とともに成長するように設計されており、シンプルなモジュール型で緊密に相互接続されています。
このアプローチが説得力を持つのは、以下の理由からです。
- 包括性とシンプルさ:ジュニパーは、機能を後付けで揃えて組み合わせるのではなく、Junos OSを基盤とした真に包括的なセキュリティプラットフォームを用意し、オンプレミス、クラウド、ハイブリッドの環境全体でシームレスな統合を実現
- 拡張性:このアーキテクチャは拡張可能でどのようなビジネスニーズにも対応するよう構築されているため、企業は中断を伴う見直しを行うことなくセキュリティ体制を拡張または適用することが可能
- 運用の一貫性:Security Directorによる統合管理とさまざまな環境全体にわたるポリシー適用により、複雑さが軽減され、ヒューマンエラーのリスクも低減
- 根幹でのイノベーション:ジュニパーは、ネットワーキングとセキュリティ、自動化、AIドリブン脅威インテリジェンス、ゼロトラスト原則の全体にわたり、追加要素ではなく基盤要素として共通のテレメトリを活用
これは、イノベーションのための単なるアーキテクチャではありません。明瞭性、制御性、信頼性をもたらすためのイノベーションです。
市場の動向とお客様の評価
当社にとって、Magic Quadrantの評価は、社内で目指す以上のものを反映しています。HPE Juniper Networkingのハイブリッドメッシュファイアウォールアーキテクチャは、実行能力において最上位に位置づけられ、複数のベンダーの複数のセキュリティ製品をまとめることに負担を感じているお客様を獲得していることからも、その性能は明らかです。企業は、急速なデジタル変革、リモートワーク環境、絶えず変化する脅威の状況に適応できるソリューションを求めています。
オープン性、相互運用性、直感的な設計に対するジュニパーの取り組みは、幅広い顧客ベースに目に見える成果として表れています。世界的な大手企業から俊敏なスタートアップ企業まで、HPE Juniper Networkingの次世代ファイアウォールソリューションなら堅牢な保護だけでなく効率的な運用も実現することに、お客様は気づき始めています。
今後の展望:HPE Juniper Networkingと安全なAIネイティブに至る道のり
先日買収が完了したHPE Juniper Networkingは現在、セキュリティがお客様のインフラストラクチャにとって不可欠な要素であるという共通のビジョンに基づく取り組みを進めています。AIネイティブネットワーキングプラットフォームにおいてイノベーションの継続と優れたエンジニアリングに重点を置くことで、ハイブリッドの時代においてファイアウォールとセキュリティのプラットフォームが何を提供しなければならないかという想定の見直しを行っています。
組織のデジタルフットプリントの拡大が続くにつれて、適応性に優れたインテリジェントな統合セキュリティアーキテクチャに対するニーズは高まるばかりです。HPE Juniper Networkingは、この勢いをフルに活かすことができるユニークな立ち位置にあり、明瞭性を備えたアーキテクチャを世界中の企業のビジネス価値へと変換させます。
まとめ
GartnerのHybrid Mesh Firewall Magic QuadrantにおいてHPE Juniper Networkingがチャレンジャーの1社に位置づけられたことは、当社にとってマイルストーン以上の出来事であり、セキュリティを不変の製品群としてではなく、変化し進化していくシステムとして扱うというアプローチが求められているという共通認識をもたらしてくれました。ハイブリッド環境のニーズを理解しているセキュリティパートナーを求める企業にとって、HPE Juniper Networkingのアーキテクチャは、次世代のサイバーセキュリティの可能性を示す指針です。
レポートの全文はこちらから入手できます。
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Gartner, Magic Quadrant for Hybrid Mesh Firewall、ラジプリート・カウル、アダム・ヒルズ他、2025年8月25日
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