これは、3部シリーズの最後のブログです。第1部の「Experience-First Networking: Delivering a Modern Customer Experience」と第2部の「 The Cloud Connected Network: A Win-Win for Customers and Vendors」では、お客様のネットワークをクラウドに接続し、自動化とAI(人工知能)を使用してインサイトを導き出すことで、ネットワークベンダーがサポートエクスペリエンスをどのように変革できるのかについて説明しました。
本日、ジュニパーネットワークスは、新しいAIドリブンサポートソリューションであるJuniper Support Insightsを発表しました。ジュニパーは、カスタマーエクスペリエンスを事後対応型から事前対応型へと移行するプロセスを進めています。お客様の多くは、ジュニパーのVNA(仮想ネットワークアシスタント)のMarvisとMist Assuranceを活用して運用を自動化できる実績のあるソリューションをすでに活用しています。Juniper Support Insightsは、これらの機能を拡張したもので、エクスペリエンスファーストネットワーキングのビジョンを実現する重要なマイルストーンになります。
Juniper Support Insightsとは?
Juniper Support Insightsは、ACXシリーズ、EXシリーズ、MXシリーズ、PTXシリーズ、QFXシリーズ、SRXシリーズを含むJunosポートフォリオ全体でAIドリブンのサポートを拡張するソリューションです。このソリューションを導入すれば、サービスプロバイダと企業は、運用全体の可視化と実用的なインテリジェンスを活用してネットワークを最適化できます。また、ネットワークインベントリに対応できるだけでなく、サービス契約、サポート/サービス終了、リリースやセキュリティアップデートに関する詳細をレポートで提供することもできます。Juniper Support Insightsは、製品固有の構成およびトラブルシューティング機能を提供するジュニパーのApstraやParagon™など、運用自動化ソフトウェアポートフォリオの他のソリューションを補完します。
Juniper Support Insightsはどのように運用効率を向上させるか?
Juniper Support Insightsにより、ITチームとネットワーク運用チームは自社のネットワークについて詳しく理解できるようになるため、問題の発生頻度が減り、その結果、運用効率が向上します。このソリューションには、次のような特長があります。
- 使いやすさ:Junosデバイスをクラウドに直接接続するか、オンプレミスのLightweight Collector経由で接続するかを選択できます。Lightweight Collectorは、ジュニパーの自動プロビジョニングによって完全に管理およびサポートされます。コレクター、ネットワークデバイスのいずれにも追加のソフトウェアは必要ありません。
- セキュリティ: データのプライバシーと保護は、必要最小限のデバイスファクトデータ収集の原則に従って維持されます。ZRF(Zero-Residual Footprint)を採用しているため、データがどこかに永続的に保存されることはなく、データの漏えいを防止できます。さらに、PII(個人識別情報)は一切使用せず、データフローはすべてTLS(トランスポート層セキュリティ)で暗号化されます。
- 拡張性:Lightweight Collectorは、それぞれが大規模な導入に対応できるよう設計されており、最大2万台のネットワークデバイスをサポートします。さらに、ジュニパークラウドアーキテクチャは、自動拡張機能を備えているため、ネットワークのサイズとデータ収集の対象範囲に合わせてスケールアップとスケールダウンができます。
時間や場所に関係なくアクセスできるポータルで実用的なインテリジェンスを得られます
Juniper Support Insightsには、セキュアポータルへのアクセス機能が含まれています。ITチームとネットワーク運用チームは、このセキュアポータルを利用して、デバイスのオンボーディングと検出を管理し、運用ダッシュボードとレポートを可視化できます。ダッシュボードとレポートには、ネットワーク全体の運用の健全性を示す指標とインサイトを包括した情報が表示されます。
標準的なレポートへのアクセスが自由にできるようになり、ビジネスニーズに基づいて拡張されたカスタムレポートを受け取ることもできます。
ネットワーク運用を簡素化する機能の強化
ジュニパーケアを現在ご利用中のお客様には、この新しいAIドリブンサポート機能の利用が自動的に付与され、Juniper Support Insightsを利用する場合はいつでもオプトインできます。さらに、ジュニパーでは製品間のデジタル関係を継続的に促進しているため、以下の機能もご利用いただけるようになりました。
- サポートポータル:サポートケース、RMA(返品承認)、インストールベース(アセット)、およびサービス契約を管理するためのパーソナライズされたセルフサービスポータル
- サポートデジタルアシスタント:お客様からの質問にオンラインで24時間対応するデジタルアシスタント
- サービスAPI:簡単にアクセスできるプログラム可能なRESTベースのAPIを使用して、パートナーとお客様が系統的にジュニパーに接続し、データを共有できるようにするシステム間インターフェイス
- 政府機関サポート:米国連邦政府およびセキュリティを重視する企業のお客様向けに設計された、高度にセキュリティ保護されたサポートポータル
- ジュニパーパートナーの更新:見積もりを作成、編集、確定するためのパートナー向けセルフサービスツール
このように、Juniper Support Insightsを利用することで、AIドリブンサポートでネットワーク運用を変革できます。現在このソリューションでは、ITチームと運用チームにネットワークのインベントリ、デバイスのステータス、契約データなど、運用の健全性に関する包括的で実用的なインサイトを提供しています。ジュニパーはこのフレームワークに基づき、AIドリブンの事前対応型機能を今後さらに強化していきます。そして、ネットワークの問題の監視とトラブルシューティングに費やす時間をさらに短縮し、戦略的なビジネスイニシアチブに集中できるようにします。
詳細については、アカウントチームまたはジュニパーネットワークスの営業担当者にお問い合わせください。
その他のリソース