私は、ジュニパーネットワークスが毎年公開しているCSR(企業の社会的責任)レポートをいつも楽しみにしています。ジュニパーの製品がどのようにして市場に投入され、世界中のお客様が抱える技術的課題を競合他社よりも効果的に解決しているのか、これを成し遂げるのは容易ではありませんが、それを進めるのが私の主な仕事です。しかし、それだけではありません。ジュニパーが優れた企業市民として運営されていることを確認するのも、私の重要な仕事になります。
優れた企業市民であるためには、地球の環境を保護し、当社の事業運営の信頼性とガバナンスを強化し、従業員が誇りに思えるような組織を築くなど、重要な責任を果たさなければなりません。
ジュニパーの2023年度のCSRレポートでは、当社がこの責任をいかにして果たしているのかについて取り上げています。その例を紹介します。
- ジュニパーはEthisphereからの評価を獲得し、2023 World’s Most Ethical Companies™の1社に選出されました。この分野の栄誉あるグローバルリーダーにジュニパーが位置づけられたのは、今回で5回目です。
- ジュニパーは世界中のサプライヤに対して、サプライチェーンのカーボンフットプリントを2025年までに10%、2030年までに25%(2021年比)削減することを掲げています。
- ジュニパーは、競合製品と比較して消費電力が最大77%削減されるJuniper® ACX7000シリーズCloud Metroルーターをリリースしました。
- 今年のレポートでは初の試みとして、TCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)に従って、リスクと機会を開示しています。
- インドのExcellence Centreのオフィスや研究所では、カルナータカ州チトラドゥルガにある太陽熱発電所により、プロジェクトのライフタイムを通じて約57万トンの二酸化炭素排出量の削減を見込んでいます。
- ジュニパーは、Juniper Career Connect(JCC)という名称の新しいプラットフォームも公開しました。このプラットフォームにより、ジュニパーの従業員は社内のメンターと関係を築くことや、社内で公開している求人への応募、社内のギグワーク(単発の仕事)への挑戦などを行うことができます。JCCは公開から3か月で、4,000人以上のユーザーと100人以上のメンターが利用しています。
このような例が記載されたレポートを読むと、ジュニパーの変革と改善のために世界中で献身的に取り組んでくれているジュニパーのイノベーターたちに対して、誇りと感謝の気持ちでいっぱいになります。
ただし、このレポート自体は最終目標ではなく、目標達成を祝福するものでもありません。
ジュニパーはCSR戦略における進捗状況に満足していますが、やるべきことがまだ多く残されていることも自覚しています。企業としての責任を果たしながら、人々をつなげて変革をサポートするという当社の使命に向けて今後も取り組んでいきます。
ジュニパーは、CSRに真剣に取り組まない企業は必ず失敗すると考えています。今日の世界では、製品を出荷して業績をウォール街に報告するだけでは、事業は運営できません。ジュニパーが企業として事業を運営し、エクスペリエンスファーストネットワーキングを提供することで人のつながり、仕事、生活に変革をもたらします。そのCSR戦略は極めて重要な存在となります。このCSR戦略は、当社の成功を後押しする重要な意思決定の指針でもあります。当社の掲げる目標や、従業員、パートナー、お客様が当社の中核的な使命と考える価値観を遵守するための指針となるものです。最新のCSRレポートでは、レポートの対象期間中にジュニパーがいかにしてその価値観を体現し、使命を達成してきたかを紹介しています。
CSRレポートもぜひご確認ください。また、こうした問題に対する貴社の取り組みについてもぜひご意見をお聞かせください。
その他のリソース
究極のデジタルエクスペリエンス:より良い地球のために(英語)
アースデイ2023のその先へ:エネルギーの節約と無駄の削減はみんなの責任(英語)