「エクスペリエンスファーストネットワーキング(Experience-First Networking )」時代の到来
ジュニパーネットワークスのキャンパス、ブランチのユーザーは、リアルなAIOpsの価値に気づいています。フォーチュン・グローバル10企業の5社から世界トップクラスの大学や米国最大の医療システムにいたるまで、Mist AIは運用の簡素化によってITコストを最小限に抑え、エンドユーザーのエクスペリエンス(体感)を最適化するインサイトとアクションを提供しています。
ジュニパーは、有線と無線の運用にMist AIを利用することで初めてAIOpsのメリットをお客様にもたらしました。実際、クライアントからクラウドに至るエクスペリエンスにおいて業界トップクラスの多くのアナリストから実行能力の高さと独自のビジョン高く評価されています。競合企業も最近になってこの取り組みを実践し始めましたが、機能の豊富さとポートフォリオの幅広さの両面から考えて、AIドリブンエンタープライズの実現にはほど遠いとジュニパーは考えています。
業界ではあらゆるメーカーがAIにまつわるストーリーを紹介し、今後の明るい見通しについてさかんに発信していますが、ジュニパーはMist AIをすでに提供し続けています。ジュニパーは本日、AIドリブンエンタープライズポートフォリオの新しい機能強化を発表しました。これらには、今までの基準を大幅に引き上げることになる、以下の機能が含まれます。
- 新しいEX4400シリーズスイッチ:AI時代に誕生し、クラウドに最適化された、業界で最も先進的なセキュアアクセススイッチ
- WAN AssuranceおよびSession Smart SD-WAN 対応のMarvis仮想ネットワークアシスタント(VNA)
- Mist AIを活用したSRXシリーズ次世代ファイアウォールの運用機能の強化
有線・無線アクセスのリーダー
本日、新たなEX4400が発表されたことで、AIドリブンエンタープライズの推進を大きく加速させることができるようになりました。EX4400は、クラス最高水準のアクセススイッチであるだけでなく、Day 0からDay 2のオペレーションを効率化するクラウド運用とAIOpsの統合を特長とする、「エクスペリエンスファーストネットワーキング」向けにゼロから設計された業界初のアクセススイッチになります。
AIドリブンエンタープライズのビジョンは、Mist Systemsから始まりました。同社では、機械学習と人工知能を無線LANに適用して運用の自動化、それに必要なインサイトとアクションを提供できることを実証しました。ジュニパーは、無線LANで成功を収めたMistのAIOpsをネットワークスタック全体に適用する目的で同社を統合しました。有線LAN、SD-WAN、セキュリティを無線LANと同じくMist AIの配下に置くことで、アーキテクトやビルダー、オペレーターなどネットワークに関わるユーザーにAIの価値をもたらしました。その結果、Teamsを使って製品デモを行うセールスパーソン、店舗でPOSスキャナーを使う店員、学生寮の部屋でZoomによるオンライン授業を受講する学生、大ヒットを目指してアプリをコーディングしている開発者といった、あらゆるエンドユーザーの満足度や生産性を飛躍的に向上させました。これは「エクスペリエンスファーストネットワーキング」と呼ばれています。
Mist Systemsの買収から半年経たないうちに、ジュニパーは有線アクセスにAlOpsを導入することで、この移行プロセスの一歩を踏み出しました。具体的には、EXシリーズのアクセススイッチにWired AssuranceとMarvis VNAを追加し、アクセスネットワークの運用方法に革新をもたらしました。これは、ジュニパーのキャンパスおよびブランチ向けスイッチビジネスをさらに成長させることにつながりました。世界的なパンデミックに見舞われたのにもかかわらず、EXユニットの販売数は2020年に過去最高となりました。
EXシリーズ4400スイッチのご紹介
EX4400は、キャンパスおよびブランチのスイッチングの成功に基づいて設計されており、競合製品との差別化として、優れたユーザーエクスペリエンスを提供する最高クラスの機能を備えています。たとえば、EVPN-VXLANを介したスタンダードベースのマイクロセグメンテーションをサポートし、ファブリックをアクセスレイヤーにシームレスに拡張して、ネットワークの拡張性、俊敏性、セキュリティを向上します。さらに、ジュニパー独自のグループベースポリシー(GBP)により、オペレーターはセキュリティポリシーを詳細レベルで一貫して適用および制御し、アプリケーション、IoTデバイスタイプ、業務部門、ユーザーに基づいてワークロードを分離できます。EX4400は、ポイントツーポイント暗号化用のMACsec AES256や、シリコンに組み込まれたラインレートフローベースのテレメトリなどの重要なセキュリティ機能も提供します。これにより、お客様はトラフィックフローの異常を監視することでセキュリティを向上させるだけでなく、リアルなAIOpsの実現に必要とされる豊富なストリーミングデータとメタデータをMist AIエンジンに供給することもできます。また、Mist AIドリブンのWired AssuranceとMarvis VNAにより、オペレーターはケーブルの不良やVLANの構成ミスなどの「見つけることが極めて困難」な問題に簡単に見つけ、「2階にあるスイッチの何が問題だったのか?」のように単純な言語クエリで有線スイッチングドメインに関するインサイトを得ることができます。
セキュアなAIドリブンSD-WANに向けた取り組みの推進
2020年はSD-WANポートフォリオにとっても重要な年でした。ジュニパーでは、Mist AIをSRXシリーズサービスゲートウェイに拡張しました。SRXシリーズは高度なセキュリティファイアウォールが統合された、ジュニパーの主力製品であるセキュアSD-WANルーターです。Mist AIとの統合により、お客様はWAN全体で最適なユーザーエクスペリエンスを保証するサービスレベルを適用できるだけでなく、Marvis VNAを活用してトラブルシューティングを容易にしたりインサイトを得ることができます。
さらに、2020年の末、ジュニパーは128 Technologyを買収し、同社独自のSession SmartルーターをジュニパーWANエッジのポートフォリオに加えました。Session Smartルーティングは、パフォーマンスの向上、管理の簡素化、ゼロトラストセキュリティを追加するトンネルフリーソリューションで、SD-WAN 3.0を実現します。そして、革新的なサービスベースのルーティングアプローチにより、従来のトンネルベースのオーバーレイモデルに変革をもたらします。Session Smartは、従来のネットワークデータからのアプローチではなく、ユーザーレベルの情報に基づいてネットワークの意思決定を行うため、アプリケーションはきめ細かく可視化されます。
ジュニパーは、本日、以上の内容を踏まえた2つの大きなステップを発表し、Mist AIエンジンの下で無線LAN、有線LAN、WANを一元化し、セキュリティを統合するというビジョンに一歩近づきました。
Mist AIのSession SmartルーティングSD-WANポートフォリオへの対応と、SRXへのAIOpsの導入
ジュニパーはMist AIをSession SmartルーティングのSD-WANポートフォリオに統合しました。Session SmartルーターからMist AIエンジンにテレメトリデータを取り込むことで、WAN全体のサービスレベルを設定、監視、実施し、異常やその他のエッジイベントを事前に検知、WANの状態に関するインサイトを拡張して、最適なユーザーエクスペリエンスが保証されるようになります。また、Mist AIドリブンのMarvis仮想ネットワークアシスタントを使用して、Session Smart SD-WAN環境のトラブルシューティングを自然言語クエリを使って行い、事前に対策を講じることで、ユーザーエクスペリエンスに影響を及ぼす前に問題を解決できます。この新たなAIドリブン機能は、買収の締結から半年も経たずに提供されました。エンジニアリングの驚くべき技とは、まさにこのことです。これを実現できるのは、ジュニパーしかいません。また、ジュニパーのSession Smart SD-WANサービスソリューションは、お客様がネットワークを簡単に展開し、収益が生まれるまでの時間を短縮できるよう、ターンキーによる構築、運用、管理、転送機能を提供します。
さらに、ジュニパーはSRXのクラウドとAlOpsの管理機能を拡張して、導入と管理をさらに簡素化しました。セキュアブランチゲートウェイのSRXシリーズは、Mist AIとクラウドを使用して設置と構成ができるようになりました。ジュニパーはゼロタッチプロビジョニング(ZTP)とワークフローの自動化により、これらのデバイスの導入を簡素化します。さらに、ジュニパーのお客様は、有線・無線アクセスと同じプラットフォームを使って、ブランチルーターとセキュア接続をシンプルな運用でできるようになり、その結果、運用の合理化とコストの削減が図られ、問題を引き起こす可能性を最小限に抑えます。
ジュニパーは、エクスプロイト、マルウェア、C2通信、ゼロデイ脅威から保護する最も堅牢なプラットフォームを提供しています。ジュニパーのセキュリティの有効性は、誤検知なしで100%の評価を得たICSAラボの最近のレポートからも明らかです。SRXのセキュリティ機能をセッションの整合性およびSession Smartルーティングによるゼロトラストネットワークアクセスと組み合わせることで、ジュニパーはSD-WANのお客様に卓越したセキュリティを提供します。
エクスペリエンスファーストネットワーキング:独自のビジョンに始まり、クライアントからクラウドへの実行まで
ジュニパーのビジョンは明確です。それは、Mist AIエンジンを活用してクライアントからクラウドまでエクスペリエンスファーストのネットワークを提供することです。ジュニパーはこのビジョンを実行可能にしたことで、新たなEX4400で構築する有線・無線アクセスの分野でリーダーへと押し上げられました。また、Session SmartルーティングをMist AIの配下に置き、ブランチ向けSRXにおけるクラウドとAIOpsの管理機能を拡張することで、SD-WANでも同じ戦略を踏襲しています。
このビジョンを実現するために、あらゆるプロセスの段階でジュニパーに協力していただいた素晴らしいお客様に恵まれていることは、大変感謝したいと思います。そのようなお客様からの協力に加え、不可能と思われたことをほんの数週間で実行できる優秀なエンジニアリングチームがいることで、ジュニパーは2021年も最強の企業であり続けると信じています。