SD-Branchの背後にある考え方は、何も新しいものではありません。業界紙『TechTarget』によると、基本的にSD-Branchとは、「自動化および一元管理された、ソフトウェア中心の単一のプラットフォームのことで、既存の支店/拠点ネットワークアーキテクチャを置き換える、またはこれを補足する」とのことです。少なくとも、この分野でSD-Branchが初めて紹介された数年前には、そのようなものとしてまとめることができました。
それ以来、世界では大きな変化がありました。たとえば、テクノロジーの可用性や利用方法、ワークプレイスエクスペリエンスに対してお客様が期待するものが変化しています。IT部門は相変わらず、必要とする人材を見つけるのに苦労しており、IT部門に配分されるリソースは「より少ないリソースで、より多くの成果を出す」という状況を強いられています。
ここ数年で起きた大きな変化としてはこれ以外に、ネットワークの成功を図る尺度に関する企業の考え方の変化があります。ネットワークは、接続性や稼働時間では評価されなくなり、エンドユーザーに対して提供されるエクスペリエンスで評価されるようになりました。エンドユーザーは効率的に業務ができるか。エンドユーザーは、目的達成のために必要なツール、アプリケーション、データに、安定的かつオンデマンドでアクセスできるか。現在のネットワークの評価に使われている目安はこうした点です。
SD-Branchの考え方に話を戻しましょう。人材不足と不況のなかではとりわけ、より少ないリソースでより多くの成果を出すことがIT部門に求められています。こうした中、1つのプラットフォームであらゆるニーズを処理し、管理するという考え方、すなわちSD-Branchに議論が戻りつつあります。
最新のSD-Branchソリューションに求められること
SD-Branchの背後にある考え方が受け入れられるにつれ、企業は、元々のアプローチに規定されていたこと以上の成果をSD-Branchソリューションに求めるようになっています。たとえば、セキュリティ機能を強化することや、自動化されたツールを導入してトラフィックを最適化すること、エンドユーザーエクスペリエンスを保護することなどです。ここでいうツールとは、管理およびクラウドファーストの手法を統合および簡素化するツールです。SD-BranchソリューションにSD-WANを組み込むことも重要な要素です。ITインフラストラクチャの管理を強化し、簡素化できるからです。
ジュニパーネットワークスのAIドリブンSD-Branchソリューションが現代の企業に最適なのは、こうした理由からです。
ジュニパーのAIドリブンSD-Branchは、AIドリブン、Software-Definedルーティング、スイッチング、Wi-Fi、Juniper Mist Cloudのセキュリティを利用して、支店や拠点間のコミュニケーションを簡素化します。トンネルなしのジュニパーセッションスマートルーティングがアプリケーションのパフォーマンスを加速させて応答時間を向上する一方、Mist AIが運用を自動化し、トラブルシューティングにかかる時間を縮めます。
個々のユーザーのリアルタイムサービスレベルを可視化することで、ネットワーク管理者はネットワークを継続的に微調整し、ユーザーエクスペリエンスを最適化することができます。管理ツールはクラウドベースなので、有線/無線LANおよびWANにおけるネットワークの構成、導入、運用も簡素化され、IT部門はより少ないリソースでより多くの成果を出すことができます。
ジュニパーのAIドリブンSD-Branchソリューションの主なメリットは以下のとおりです。
- ユーザーエクスペリエンスの最適化:ネットワーク全体のAIドリブンインサイトを使用して稼働時間を改善し、トラブルシューティングを加速します。仮想ネットワークアシスタント「Marvis」はMist AI搭載で、ユーザーに影響が及ぶ前にネットワーク問題を事前に検知します。
- 支社/拠点のセキュリティの強化:IT運用を合理化しながら、ユーザーとデバイスを保護します。セキュアなベクトルルーティングとデフォルト拒否アクセスポリシーによって実現されるゼロトラストセキュリティにより、支社/拠点を簡素化し、セキュリティを強化します。ジュニパーのSSE(セキュアサービスエッジ)機能とAIドリブンSD-WANが連携することで、フルスタックの支社/拠点ソリューションを実現し、パフォーマンスを犠牲にすることなく、アプリケーションとユーザーを保護します。
- クラウドベースのオンボーディング:ゼロタッチプロビジョニング(ZTP)と柔軟性のある構成テンプレートを使用して、数千もの支社に迅速に導入を簡素化します。
- 管理の統合:有線、無線、WANのクラウドベースかつAIドリブンの統合型管理により、運用の複雑さを低減します。これにより、今日の支店/拠点の多様な要件に対応するために必要な規模、信頼性、俊敏性を実現します。
- ロケーションサービス:ジュニパー無線アクセスポイントおよびMist SDK(ソフトウェア開発キット)により、ネットワーク全体で一貫したカバレッジによりWi-Fi接続の死角をなくし、信頼性を向上できます。屋内位置情報サービス(特許取得済みのvBLE(仮想Bluetooth LE)テクノロジーがベース)により、サービスをパーソナライズしつつ、支店/拠点の変革を大幅に加速します。
SD-Branchを導入する
ジュニパーは、支店/拠点における導入、運用、トラブルシューティングの容易さについて基準を設定してきました。また、クライアントからクラウドまで、最適化されたセキュアなユーザーエクスペリエンスをお客様とパートナーに提供することを確固としてコミットしていることを表明しています。エクスペリエンスファーストベースの最新のSD-Branchソリューションをできるだけ簡単に導入いただけるように、初期リリース中に、期間限定の特別価格キャンペーンを発表します。対象は、SD-WANを新規導入いただいたお客様です。
本バンドルにより、Mist AIドリブンのJuniper SD-WANを特別価格で導入し、以下のような機能をご利用いただけます。
- ジュニパーの高度なセキュリティ:URLフィルタリングとIDS/IPS(侵入検知/防御システム)が含まれます。URLフィルタリングにより、インターネット上の特定のサイトとの間のアクセスを防止できるため、ビジネスとセキュリティの要件を満たすことができます。さらにIDS/IPSにより、増加傾向にある悪意ある高度な攻撃から支社/拠点サイトを保護できます。支社/拠点セキュリティパックにより、ジュニパーの主力ソリューションSD-WANを強化するとともに、機器を追加することなく、数多くの支店/拠点導入のセキュリティ要件を満たします。
- Juniper Mist WAN Assurance:ネットワークの導入と運用を簡素化し、エンドユーザーエクスペリエンスの可視性を向上し、SD-WANに関する問題の平均修復時間を短縮します。Mist AIとセッションスマートルーターからのデータと情報を組み合わせることで、業界屈指のネットワーク自動化とインサイトを実現し、支店/拠点および遠隔地において、ユーザー、デバイス、アプリケーションの各エクスペリエンスを最適化します。
- 仮想ネットワークアシスタント「Marvis」:Mist AIを使用して、IT部門によるエンタープライズネットワークの運用を変革します。自然言語処理、対話型アシスタント、規定アクション、Self-Driving Network運用、統合型ヘルプデスクの各機能により、運用を効率化し、無線、有線、SD-WAN全体でクライアントからクラウドまでユーザーエクスペリエンスを最適化します。
- Premium Analytics:データを長期保存し、フルスタックネットワークのレポートを作成し、ロケーションサービスを行い、ネットワークを可視化します。
以上のような機能すべてを実装し、単一のSKUでユーザーエクスペリエンスを最適化できるベンダーはジュニパーだけです。簡単にいえば、エッジでAIを非常に簡単に活用できるということです。
ジュニパーのAIドリブンSD-Branchソリューションについての詳細については、こちらをクリックしてください。