AIの時代において、デジタル変革が加速するなか拡張性、耐障害性、セキュリティの必要性がかつてないほど高まっています。それと同時に、ネットワークのダウンタイム、時間のかかるトラブルシューティング、サイロ化されたアーキテクチャ、手作業による導入の負担が、エンタープライズネットワークの管理をますます困難なものにしています。特に、サイトの拡張、デバイスやアプリケーションの追加、Wi-Fi 6E/7のサポートに対するニーズが急増している場合はなおさらです。
ジュニパーネットワークスのAIネイティブネットワーキングプラットフォームは、エンドユーザーと運用担当者双方のためにクライアントからクラウドまでネットワーク全体で卓越したエクスペリエンスを提供し、新たな業界の基準を打ち立てます。新しいEX4000スイッチシリーズのリリースは、次世代のAIネイティブスイッチングの幕開けです。かつてないほど多くの企業がAIOps、迅速な導入、事前対応型のトラブルシューティング、オープンAPI、Wi-Fi 7サポートを利用できるようになります。

クラウドの比類ない俊敏性と拡張性
EX4000シリーズはマイクロサービスクラウドアーキテクチャを介してJuniper™ Mist AIのクラウドネイティブ基盤上に構築されており、Day 0からDay 2+の運用に俊敏性、効率性、拡張性をもたらします。EX4000のレイヤー2およびレイヤー3の高速な起動時間と、ゼロタッチプロビジョニング(ZTP)、スイッチ設定のテンプレート化などのWired Assuranceによる自動化を組み合わせると、容易な導入、簡素化されたオンボーディング、高速なネットワークアップグレードが実現します。さらに機能を一切妥協することなくJunos® OSの機能をエッジまで拡張しているため、キャンパスおよびブランチへの導入の幅広い多様なユースケースにわたって、業界をリードするAIOpsを活用していただけます。これにより、次のようなことが可能です。
- ネットワークサイト全体を容易に導入する
- 新しいロケーションをシームレスにオンボードする
- 運用を中断させることなくインフラストラクチャをアップグレードする
迅速に拡張できることは、ジュニパーのAIネイティブネットワーキングプラットフォームの主な差別化要因の1つであり、EX4000はこの領域で有意義なイノベーションを目指すジュニパーの徹底した取り組みを示す一例です。
AIネイティブ運用による卓越したエクスペリエンス:有線SLE、ダイナミックパケットキャプチャ、Marvis
デバイスやユーザーのエクスペリエンスについて詳細なインサイトをお求めですか? 効果的にネットワークを最新化し、トラブルシューティングを事前対応で、効率的に行いたいとお考えですか? ジュニパーはWired AssuranceによるAIネイティブの運用により、新しいタイプの事前対応型トラブルシューティングを可能にします。これにより、お客様とIT運用チームは貴重な時間を節約し、大幅なコスト削減を成し遂げ、ユーザーエクスペリエンスに悪影響を及ぼす前に問題を特定して修正できるようになります。ご自身で実際にご確認ください。ここからは、ジュニパーがどのようにしてこれらすべてを実現するのかを詳しく紹介します。
有線SLEによる事前対応型の最適化

比類のない可視化により、有線サービスレベル期待値(SLE)はネットワークのパフォーマンスと信頼性の強化につながります。接続前と接続後のパフォーマンスメトリックが1つのダッシュボードに統合されているため、成功した接続や認証時間をユーザーが簡単に追跡できるほか、スループットを測定し、STPループや接続後のインターフェイスエラーなどの問題を検知できます。異常を事前に特定することにより、リスクがビジネス継続性の妨げとなる前に緩和し、ネットワークの稼働時間とパフォーマンスの信頼性を高めることができます。
ジュニパーのAIネイティブ運用の力をより詳しく知っていただくために、エンタープライズネットワークを管理、運用、拡張する方法に革命をもたらす有線SLEの例をいくつか紹介します。
- スイッチの帯域幅SLEにより、混雑ボトルネックをリアルタイムで検知する
- スループットSLEにより、ネットワークのスループットを監視し、スローダウンを防ぐ
- DHCP、認証、RADIUS用の分類インサイトにより、トラブルシューティングを簡素化する
- 高度なスイッチの健全性SLEメトリックにより、リソースの利用を最適化する
ダイナミックパケットキャプチャによる迅速なトラブルシューティング

EX4000スイッチは、高度なテレメトリとダイナミックパケットキャプチャを統合することで、リアルタイムのトラブルシューティングを実現し、運用に関する実用的なインサイトを提供します。ダイナミックパケットキャプチャは、インシデント時にパケットを事前にキャプチャし、データをJuniper Mist Cloudに保存します。ジュニパーのネットワークリワインド機能により、運用担当者はこれまで特定することがほとんど不可能だった断続的な問題を容易に診断できるようになるため、平均修復時間(MTTR)の短縮が可能になります。
ジュニパーの仮想ネットワークアシスタント(VNA)「Marvis®」がトラブルシューティングを簡素化

ジュニパーの仮想ネットワークアシスタント「Marvis」は、自動運転機能により、簡素化および自動化されたトラブルシューティングと迅速な分析をネットワーク事業者に提供し、Day 2の運用を刷新します。自然言語を使用して質問するだけで、実用的なインサイトと事前対応型のトラブルシューティングを瞬時に利用できます。これにより、ユーザーエクスペリエンスを向上しながらチームの取り組みの優先順位を設定し、貴重な時間を節約して、大幅なコスト削減を実現できます。
有線向けのMarvis Actionsは、ネットワーク事業者に、有線ネットワークの潜在的な問題(VLANの欠落、DHCPの障害スコープ、有線認証の失敗、ケーブル不良、ポートネゴシエーションのミスマッチ、クライアントの継続的な障害、L2ループの検出、ポートの誤設定、トラフィックループなど)に関し、障害が起こる前に推奨事項として提案します。
また、Marvis Minisがユーザーのデジタルツインのように機能して、有線認証の問題を事前対応型で診断します。ユーザーやデバイスがネットワークに接続する必要がないため、トラブルシューティング作業にかかるコストを削減できます。
ゼロトラストポリシーを大規模に適用
秒単位で進化する今日の脅威の状況では、新しいサイバー脅威が絶え間なく発生します。機密データを保護し、ビジネス継続性を維持、信頼を構築する必要性から、セキュリティはあらゆる業界のあらゆる規模の企業にとって運用戦略の要となっています。ジュニパーのAccess Assuranceは、EX4000のすべてのスイッチポートを保護し、ゼロトラストポリシーの活用によってネットワークに接続するユーザーとデバイスに最高レベルのセキュリティとコンプライアンスを確保することで、お客様が一歩先を行く運用をサポートします。共通のMist AIエンジンにより、ネットワーク事業者は、簡素化されたエクスペリエンスとかつてないほどの可視性を自社の有線および無線ネットワークに活用できます。
将来性を考えたパフォーマンス、費用対効果、バーチャルシャーシ、Wi-Fi 7のサポート
高帯域幅と遅延に弱いアプリケーションのニーズを満たすように設計されたEX4000シリーズは、802.3bt準拠のマルチギガビットイーサネットを実現します。これにより、1ポートあたり最大60Wのパワーオーバーイーサネット(PoE)がもたらされ、PoEバジェットは業界トップクラスの960Wとなります。
費用対効果の高い8/12/24/48ポート構成で、10Gアップリンクを複数備えたEX4000シリーズは、分散型の企業に卓越した柔軟性をもたらします。これらのスイッチをジュニパーのバーチャルシャーシ(VC)テクノロジーと組み合わせることで、ハイブリッドワークスペースを含む今日のダイナミックな環境で必要とされる柔軟性と拡張性が実現します。
EX4000により、企業はWi-Fi 7の潜在能力を最大限に活用できるようになり、4K QAM、320 MHzチャネル、マルチリンク運用などのイノベーションが可能になります。高密度のマルチギガビット環境向けに設計されたこの革新的なプラットフォームは、次に来る接続性のトレンドに確実に乗れるようサポートします。真の変革をもたらすWi-Fi 7ソリューションをお探なら、ジュニパーのEX4000とジュニパーのWi-Fi 7 AP47を組み合わせることで、共通のMist AIエンジンおよびクラウドネイティブの運用を活用して、比類のないエクスペリエンスを構築できます。

迅速な起動時間、パーペチュアルPoE、構成の迅速なリセットにより、EX4000は堅牢な耐障害性と中断のない運用を実現します。EX4000の統合型稼動中ソフトウェアアップグレード(ISSU)機能は、HW対応アーキテクチャにより、Junos OSのアップグレードでのトラフィックの中断を最小限に抑えます。さらに、USBの拡張性により将来性を考えた投資が可能となり、進化するIoTアプリケーションやAIドリブンのアプリケーションにシームレスに適応できます。
ユーザーと持続可能性の両方にメリットをもたらすEX4000のファンレス運用

ファンレスの8ポートおよび12ポートのモデルでは、EX4000の運用時の静音性を活かして、小売業の環境、患者の待合室、初等・中等教育機関の教室など、利用者の近くにEX4000を導入できます。さらに、外部電源を排除することで、EX4000シリーズは電子廃棄物を削減し、スマートビルディングの自動化をより強力にサポートします。EX4000シリーズは、EEE(Energy Efficient Ethernet)とスマートな電力管理を通じて、拡大する持続可能性目標に対応します。最適化されたEMポリシーがファン速度をインテリジェントに調整して、消費電力を削減しながら騒音レベルを抑えます。また、高度な電力管理機能により、ポートでSerDesを自動的にスリープモードにしたり、デバイスが接続されていないときはPoEを無効にすることで、組織の効率をさらに高めることができます。
次世代のAIネイティブスイッチング
EX4000シリーズは、デジタル時代をリードしたいと考えるあらゆる規模の企業に大きなチャンスをもたらし、活用することで、以下を実現できます。
- 複雑さのない迅速な拡張
- 事前対応型のトラブルシューティングとネットワーク運用の最適化
- ゼロトラストポリシーの適用によるセキュリティ強化
- AI、IoT、ハイブリッドワークフォース向けの将来性を考えたインフラストラクチャ
当社は、AIネイティブスイッチングの新しい時代において、ネットワークの最新化と拡張に役立つ包括的で弾力性のあるソリューションを求めるお客様企業をサポートできることを非常に嬉しく思います。EX4000がお客様のネットワーク運用をどのように変革し、エクスペリエンスを改善し、将来を考えたIT戦略を可能にするのかについて、詳しくはジュニパーの担当者までお問い合わせください。