データセンターをより速く、より俊敏に、より費用対効果の高いものにするための最適な方法とは、どのようなものでしょうか? その答えは、Juniper Apstraによる自動化ですが、それがすべてではありません。Apstraを利用している企業では、手動による作業にかかる時間が大幅に短縮され、運用コストも大幅に削減されています。そのような企業は、環境を徹底的に簡略化することで、専門家がいなくても新製品の展開や新しい市場への拡大をより短期間で実現しています。
これは素晴らしいことですが、一方で、標準化されたリファレンスデザインを採用していない企業にとってはどうでしょうか? もし独自の仕様で構築された、高度にカスタマイズされたアーキテクチャを使用していたらどうでしょう? それでも答えは同じです。
本日、新たに追加されたApstra – Freeform Reference Designsを発表します。これにより、ベンダー、トポロジー、ネットワーク設計の違いに関係なく、あらゆるデータセンターにApstraのスピードと俊敏性がもたらされます。新しいライセンスオプションを利用すれば、わずかなコストで新しいスイッチを導入するだけで自動化を開始できます。
結論:データセンターを自動運転にすることでどのようなメリットがビジネスにもたられるかを想像していたとしても、Apstraが自社の環境に導入できるとは考えていなかったのであれば、今こそ見直す時です。
データセンター自動化の標準を設定する
データセンターを安定して運用することは、ほぼすべての企業にとってミッションクリティカルな課題ですが、今日のビジネス環境では、その実現は簡単ではありません。最新のデータセンターを管理するということは、新製品の展開、新しい市場への参入、競合他社に先駆けた新しい価値の提供など、より迅速に行動することへのプレッシャーに常に直面することを意味します。企業の多くは、依然として部品の不足やサプライチェーンの遅れに悩まされています。その中で、データセンターそのものも複雑化し続けています。対応すべき新技術や構築すべき新機能が増え続ける一方で、高度なソフトウェアスキルを持つ人材の確保は、かつてないほど難しくなっています。
これが競争の現状であり、このような課題がなくなることはないでしょう。ただし、競合企業に先手を打って、ビジネスを優位に進める方法があります。それが自動化です。あらゆる業界の企業がその良さをすでに理解しているように、Apstraのようにデータセンターネットワークの自動化を実現できるものはありません。従業員数11万人以上、年間売上高110億ユーロを誇る、デジタル変革のグローバルリーダーであるAtosは、次のように評価しています。
「Apstra内のデータセンターリファレンスデザインにより、データセンターのネットワークファブリックを短時間で自動的かつシームレスに導入して運用できます。Apstra Freeformを導入すれば、異なるアーキテクチャを自動的に構築するだけでなく、Apstraを使って運用することもできます」
– Atos、ネットワークおよび音声エンジニアリング担当VP、リー・ライト氏
さらに、Juniper Apstraには次のようなメリットがあります。
- インテントベースネットワークの構築:ファブリックに何をさせたいかをお客様が決定し、Apstraがその処理方法、つまりデバイスの設定やOSのアップグレードなどの方法を決定します。Apstraは、業界における、インテントベースネットワーク構築のパイオニアとして、データセンターのあるべき姿とその動作について、信頼できる単一の情報源を保持しています。エンドツーエンドのテレメトリと監視機能により、設計図に照らしてインフラストラクチャと運用を継続的に検証し、お客様のデータセンターがそのインテントを実現していることを確認します。
- 信頼性の向上につながるスピード感:ビジネスの俊敏性は、同一の非効率なタスクをより迅速に行うことで得られるわけではありません(CLIコマンドの自動化に特化した一部のベンダーツールはその限りではありません)。本当の意味でのスピードとは、信頼性が高く、一貫した、繰り返し可能な運用から生まれます。 このことは、巨大なネットワークの運用において達人ともいえるハイパースケール事業者との協力関係から学んだ教訓です。Apstraの標準化された、検証済みで繰り返し可能な設計により、お客様は拡張の必要が生じるたびに設計し直すことがなくなり、ビジネスの方向性を自由に決めることができます。新しいベンダーの追加や新機能の展開、さらには新しいデータセンターの構築も、すべてが正常に機能することを知ったうえで簡単に行うことができます。
- 業界唯一のマルチベンダーソリューション:サプライチェーンの混乱や、特定ベンダーによる、価格や製品ロードマップのロックインに対する最も効果のある対策は、ベンダーを迅速に変更する能力であり、Apstraはまさにこれを可能にします。Apstraを「リードタイムの裁定」と呼んで利用し、注文に応じるのに何か月も必要とする既存のベンダーからより短期間で納品できるベンダーに切り替えているお客様が多数いらっしゃいます。マルチベンダーの自動化により、雇用の柔軟性も拡大し、効率性が向上します。Apstraを導入すれば、特定ベンダーのポートフォリオやオペレーティングシステム(OS)のエキスパートを見つけてトレーニングする必要がなくなります。誰でもマウスをクリックするだけで、Day 0からDay 2以降もインフラストラクチャを管理できます。Apstraは、抽象化レイヤーを提供することで、ベンダーに関係なく一貫した運用を保証し、運用チームメンバーの誰もがエキスパートになれます。
最も重要なことは、Apstraは成果を達成するということです。Forrester Researchが先日実施した経済分析によると、Apstraを使用している企業では、平均で320%の投資収益率(ROI)を達成すると同時に、リソースの解放により、ビジネスが成長しているとのことです。
Apstra Freeform
世界中のお客様が、日々、Apstraのメリットを享受していますが、これまで、そこには1つの共通点がありました。それは、データセンターにおいて、より一般的で標準化されたアーキテクチャ設計が採用されていたことです。本日の発表により、ジュニパーは、Apstraの信頼性、スピード、俊敏性をあらゆるデータセンターに提供できるようになりました。Apstraは、Freeform Reference Designsにより、あらゆるトポロジー、プロトコル、ネットワーク設計を、データセンター外のドメインも含め、サポートします。
Freeformは、あらゆるネットワークトポロジーを視覚的に設計して再配置するためのインタラクティブなキャンバスを備えています。ドラッグ&ドロップ方式のFreeformエディターで、ノードと、ノード間の関係を描くことができます。Freeformでは、設定はユーザーが行いますが、設定はApstraが行います。お客様は、Apstraが継続的に環境を維持して検証し、監視機能、テレメトリ、異常検知、監査のための信頼できる単一の情報源として機能することで、同じ自動化エクスペリエンスを得ることができます。
Freeformにより、Apstraの自動化に幅広いオプションが2つ導入されました。
- ジュニパーによる自動化: Apstraの検証済みデータセンターリファレンスデザインを利用すれば、ガードレールを使用した、厳選されたエクスペリエンスを得ることができます。これらの設計は部分的にカスタマイズが可能ですが、3つから5つのステージでのスパインリーフまたは集約されたスパインアーキテクチャでスピードとシンプルさを追求した専用設計です。たとえば、自動化を料理に例えるなら、Blue Apron(アメリカで食材とレシピのミールキットを提供している会社)のミールキットを手に入れるようなものです。ミールキットの材料はすべて計量済みで、簡単な作り方が付いているので、料理に自信がなくても美味しく作ることができます。Apstraのコンフィグレットを使用して部分的にカスタマイズできるので、失敗することはまずありません。
- 自己管理:独自にカスタマイズしたファブリックを使いますか? Freeformは、「何でもあり」のリファレンスデザインです。Apstraのインテントベースの自動化、監視機能、保証を推進するために使用します。このオプションは、DIY自動化やDevOpsに精通している企業に最適です。料理にたとえると、食料品店や世界クラスのキッチンへの道順だけが必要な熟練シェフのようなものです。好きな食材を使って、好きなように調理できます。
柔軟なライセンス
本日のもう1つの大きなニュースは、Apstraのライセンスを再構築して、自動化をより簡単に始められるようにしたことです。エントリーレベルの新しいスタンダードでは、スイッチにかかるコストの5%未満で自動化を開始できます。スタンダードライセンスには、アドバンスドの6か月間トライアルが含まれ、拡張された自動化、保証、高度な分析ができる環境をお試しいただけます。さらに、アドバンスドまたはプレミアムにいつでもアップグレードできます。また、どのレベルでもValidated DCまたはFreeformのどのリファレンスデザインも使用できます。さらに、ジュニパーネットワークスのプロフェッショナルサービスにより、Apstraの自動化された導入および移行の各サービスが提供されます。どちらのサービスも、お客様のご要望に合わせてフルカスタマイズ可能で、あらゆる機能、プロトコル、アーキテクチャに利用できます。
自動化に移行する
多くのことが流動的な時代に、企業が確信できることが1つあります。それは、不確実性は留まるところを知らないということです。競合他社よりも迅速に不測の事態に対応し、業務の中断を最小限に抑えられるかが、ビジネスの成功を左右するようになります。そこで、マルチベンダーのネットワーク上で他のDCファブリック管理ソリューションを実行することを敢えてお勧めします。ジュニパーでは、ネットワークの運用経験期間が1週間に満たない人に、あえて競合他社のソリューションで新しいスイッチを導入してもらうことにしました。自動化の移行をどこから始めても、どのハードウェアベンダーを利用していても、Apstraによって、より迅速かつ確実に、業界をリードする俊敏性を駆使してレベルへアップすることができます。
リソース:
プレスリリース