競合他社に先駆け、ジュニパーは第4世代プラットフォームをお客様に提供します。
Mistが最初のAIドリブンのネットワークを提供したのは約5年前で、優れたユーザーエクスペリエンスを実現するために、ネットワークの自動化とインサイトを組み合わせる必要性から誕生しました。Mistは昨年ジュニパーに買収されたことで、 AIドリブンエンタープライズというビジョンを基に、お客様のニーズを解決する堅牢な機能を迅速に構築し続けてきました。2016年Mistは、AIドリブン無線LANで始まり(この年、Marvisバージョン1.0も発表しました)、2019年、有線でもアクセスできるように拡張され(バージョン2.0)、今年始めには、セキュリティインテリジェンス(SecIntel)が組み込まれました(バージョン3.0)。その間に、Juniper Mistのソリューションは、Fortune 10社のうちの3社、世界の小売業社上位50社のうちの30社以上、米国で最も主要な大学の2校、米国最大の医療機関のネットワークなど、世界中の顧客に選ばれるAIドリブンネットワーキングプラットフォームになりました。
そして今、弊社はさらに高い目標を設定しました。本日の発表内容は次のとおりです。
- Juniper MistのWAN Assurance(英語)
- Marvisの対話型インターフェイス(英語)
- Mist AIドリブンのジュニパーSD-WANソリューション
- プレスリリース
他のベンダーは派手なパワーポイントの資料とマーケティングスローガンでAIウォッシングを行っています。一方、弊社は以下のような「リアル」で新たな製品を提供することで、AIドリブンエンタープライズに、より多くの価値を提供しています。
Juniper Mist WAN Assurance – エンドツーエンドのユーザーエクスペリエンスを向上させるために、Mist AIによるインサイトとトラブルシューティングをSD-WANに提供します。WAN AssuranceはSD-WANを補完し、 ジュニパーのSD-WANソリューションへと改善します。LAN、WLAN、およびWANにより、ジュニパーのAIドリブンエンタープライズの進化は、第4 段階に到達しました(AIドリブンエンタープライズ4.0)。ビデオを見る
Marvisの対話型インターフェイス – 昨年立ち上げられたMarvis™ Actionsフレームワークのフォローアップとして、弊社の仮想ネットワークアシスタントであるMarvisに、新しい対話型インターフェイスが追加されました。これにより、AIドリブンのサポートが新たなレベルに引き上げられ、インタラクティブで直感的な問題解決とインサイトが可能になります(今後も機能は改善され続けます)。
WAN Assurance:「アップタイム」から「エクスペリエンス(体感)」へ
SD-WANは、従来の企業WANルーティングに関連する多くの問題を解決しますが、ほとんどのベンダーのSD-WANソリューションは、スタティックで時代遅れのモデルに基づいて構築されています。これらは、ネットワークとアプリケーションの動作に関するSLA(サービス品質保証)を適用することにより、リンクのパフォーマンスを保証することにのみ焦点を当てており、そのリンク上での実際のユーザーエクスペリエンスを保証することには焦点を当てていません。ジュニパーのメッセージに、次のようなフレーズがあります。「稼働中」と「良好」は同じではない。つまり、WANのリンクでトラフィックが正常に送受信されているからといって、そのリンク上のユーザーがビデオ会議やSaaS(サービスとしてのソフトウェア)を快適に利用できるとは限りません。さらに、WANの変更によって、ユーザーエクスペリエンスが向上したかどうかをIT管理者がどのように判断するのでしょうか。
(図1 – Juniper Mist WAN Assurance、サービスレベル期待値(SLE))
そこで弊社は、かつてLANおよびWLANでのユーザーエクスペリエンスを最適化するためにWired/Wireless Assuranceを提供したのと同じように、現在、WAN Assuranceを提供しています。具体的には、ジッター、パケットロス、および遅延などのさまざまな主要なWANの属性に関するデータを取り込み、再接続、帯域幅の使用、およびその他のアプリケーションやWANの測定基準などの主要なアプリケーションデータと組み合わせます。次に、ほぼリアルタイムでユーザーエクスペリエンスを最適化し測定するために、相互情報、決定木および時間と空間との相関関係を含むAI(人工知能)とML(機械学習)の技術を利用します。具体的には、お客様が、個々のユーザー、グループユーザー、デバイス、またはロケーションについて、カスタマイズ可能なSLEを監視して適用し、自動化されたワークフローを活用して、WANのSLEに満たない場合には適切なアクションを実行することができます。
Juniper Mist WANは既存のSD-WANソリューション(およびWired/Wireless Assuranceソリューション)を完全に補完します。必要な場合はMist AIを使用してWANに関するインサイトとトラブルシューティングを追加し、次のようなWAN事業者の重要な転換をサポートします。
- (従来の電気通信事業者型の)WANサービス品質保証契約(SLA)から、AIドリブン型のサービスレベル期待値(SLE)へ
- ネットワークのモニタリングから、ユーザーエクスペリエンスの最適化へ
- インテントベースの静的なWANポリシーから、AIドリブンの動的なアクションへ
WLAN、LAN、WANの保証を組み合わせることで、AP、スイッチ、ゲートウェイのネットワークデバイスの点を結ぶだけでなく、ユーザーやアプリケーションのクライアントからクラウドへの一時的な接続にも対応し、卓越したユーザーエクスペリエンスの提供を可能にします。
Marvisの特長:対話型インターフェイス
AIドリブンネットワークの究極の目標は、人間の介入なしでネットワークパフォーマンスを事前対応的に管理することです。例えば、WAN回線の問題で「SamanthaのZoomの通話品質が低下していること」をネットワークが検知した場合、 AIがポリシーを適用してこの問題を完全に回避できます。
このミッションのカギとなるのがMarvisです。Marvisは、常に最適なユーザーエクスペリエンスを維持するための対応と事前対応型の通知機能でIT管理者を強力にサポートします。ジュニパーは昨年、有線および無線ネットワークの問題の特定と修正を1か所に集約する独自のMarvis Actionsダッシュボードを発表しました。WAN Assuranceにより、MarvisでWANについてもインサイトを提供できるようになります。
また、それだけではありません。ジュニパーはVNA(ベクトルネットワークアナライザ)に対話型インターフェイスを追加し、Marvisが提供する自動化、インサイト、 アクションをさらに進化させています。Marvisは質問に答えたり、問題をさらに絞り込むための質問を返したり、ジュニパーのお客様は、まるで人間のIT技術者と話しているかのようにAIエンジンと対話することができます。これにより、IT管理者は本来の業務に集中できるようになります。(Marvisの対話型インターフェイスは 、直接使用することも、Juniper MistオープンAPIを介してSlack、ServiceNowなどのサードパーティのチャットソリューション経由で使用することもできます)。
また、CLIは不要です。ダッシュボードを使って入力する必要もありません。Marvisの対話型インターフェイスは従来のやり方を根本から変え、シンプルで効率的な人間の発話を通じてネットワークに簡単に入力できるようにしました。これにより、必要最小限のトレーニングで利用でき、問題究明に要する時間やコストも節約できます。
AI ドリブンのサポート:時間の経過とともに能力が向上
Juniper Mistプラットフォームの優れている点は、時間の経過とともに改良され続ける点です。問題報告がAIエンジンにフィードバックされ、学習と適応が継続的に行われます。これにより、人間が手を加えなくても時間が経つほどより多くの質問に回答できるようになります(推奨されるMarvisのアクションまたは自動アクティビティを使用)。事実、過去12か月に導入されたMist AIドリブンのジュニパーのAPの数は飛躍的に増加したにもかかわらず、同期間の手動でのサポートの問題報告は一定を維持していました。これが強化学習に対応したAIドリブンのサポートによる有効性です。徐々に能力を向上させ、ワークロードを減らすことができます。
ジュニパーでは、お客様が人、プロセス、テクノロジーと連携しながらAIを活用し、テクノロジーライフサイクル全体でTime to Value(価値を実現するまでの時間)を短縮できるよう支援するためのグローバルサポートサービスがあります。AIドリブンのサポートの詳細をご確認いただくために、仮想ラボとフィールドトライアルパッケージを用意しております。また、AIドリブンエンタープライズのあらゆる側面に関する助言、設計、導入、移行、管理を提供するカスタマイズサービスもご利用いただけます。
Hype(誇大広告)は不要
各企業内で急増するアプリケーション、ユーザー、デバイスにIT部門が対応し続けるには、AIが不可欠です。また、従来のネットワーク中心の運営方法から、 実際のユーザーエクスペリエンスに重心を置いた方法に転換することも重要です。5年前まではESP(Encapsulating Security Payload)にこのトレンドを認識してもらう必要はありませんでした。現在は、私たちにはAIが必要であることを世界に示す曖昧なマーケティングスローガンは必要ありません。お客様によりそれが証明されます。実績が事実を物語ります。そして製品もその有用性を自ら語ります。
リソースとリンク
- プレスリリース
- ジュニパーMistのWAN Assurance(英語)
- Marvisの対話型インターフェイス(英語)
- ジュニパーのSD-WANソリューション
- サービス
- ジュニパーのAIドリブンの歴史(英語)
- AIドリブン1.0、AIドリブンワイヤレス、2016年
- AIドリブン2.0、有線アクセス、2019年
- AIドリブン3.0、セキュリティインテリジェンス(SecIntel)、2020年2月
- AIドリブン4.0、Juniper Mist WAN Assurance、2020年7月