旧式のコントローラーを使用することなくキャンパスエッジを拡張
従来の無線LANソリューションは通常、旧式のアーキテクチャで構築されており、今日の多様な企業のニーズに対応するために必要な拡張性、信頼性、俊敏性に欠けています。急速に変化する、相互接続された今日の世界においては、シームレスなコミュニケーション、コラボレーション、データアクセスがビジネスに不可欠です。特に、エッジに移行するユーザー、デバイス、アプリケーションが増えている状況ではなおさらです。
Juniper Mist Edge ME-X6の概要
ジュニパーは、キャンパスエッジにおいてAIネイティブの無線の俊敏性と拡張性を求めるお客様のニーズに対応し、また従来の無線コントローラーの煩雑な作業を解消することを目的に、Juniper® Mist™ Edge(ME-X6)アプライアンスをリリースしました。
Juniper Mist Edgeはデータの一元化に対応しており、従来のネットワーク設計による制限を受けている組織や、ゲストアクセスとリモートアクセス用にシームレスな無線モビリティを必要としている組織にとっては大きな一歩となります。新製品のME-X6アプライアンスは、コンパクトかつ耐久性に優れた筐体に収められており、以下の特徴を備えています。
- 10/25 Gポートを4つ備え、100 Gの容量に対応
- 最大100,000のクライアントに対応
- 将来を見据えた各種の機能を搭載し、増大を続けるキャンパスの帯域幅ニーズに対応
Juniper Mist Edgeは、大規模なハイブリッドインフラストラクチャを備えた病院、大学、小売業または製造業の拠点に最適です。Juniper Mist Edgeの導入で、Juniper MistマイクロサービスクラウドおよびMist AIエンジンが解析したデータを有効活用できます。独自のこの組み合わせが俊敏性、信頼性、運用の簡素化を実現するとともに、シームレスで大規模な簡素化されたキャンパスローミングと、ダイナミックセグメンテーションによるセキュアなIoTを可能にします。
単なるアップグレードではなく、「進化」
Wi-Fiで実行可能なことが制限される、柔軟性に欠けた集中型コントローラーをアップデートしませんか?
Juniper Mist Edgeは、他のネットワークソリューションとは一線を画しているだけでなく、お客様のアーキテクチャを最新化させるソリューションです。お客様のキャンパスで、旧式のテクノロジーの制約から脱却し、分散化された俊敏なネットワークという画期的な可能性を探ることができるようになります。
Juniper Mist Edgeは、Mist AIによって、お使いのAP(アクセスポイント)に、AIネイティブのインテリジェンスと俊敏性をもたらします。絶えず進化するキャンパスネットワークのエッジにおいて、ホットスポットごとに自動的に適応され最適化されるとお考えください。当然ながら、このソリューションがどのようにして現実的なメリットをもたらすのかと疑問に思うことでしょう。
以下では、このソリューションによって期待されるメリットを詳しく説明し、ジュニパーがクラウドをキャンパスエッジに拡張し、お客様のアーキテクチャを最新のものへと進化させている事例について見ていきます。Juniper Mist Edgeは、無線における複数の課題を解決しつつ、ネットワークの柔軟性と運用効率を向上させます。企業は以下のことを実現できます。
- 現在のネットワーク設計に影響を与えることなく、旧式のコントローラーアーキテクチャから最新のマイクロサービスクラウドへと容易に移行
- キャンパスのマイクロサービスを拡張して、拡張性と耐障害性に優れた無線の運用、トラブルシューティング、分析を実現
- 分散した支店、拠点や在宅勤務者にまでVLANを拡張し、リモートVPN技術をVLANに置き換え
- ゲストのアクセスとコーポレートトラフィックを分離
- IoTデバイスのトラフィックをダイナミックにセグメント化
マイクロサービスのトンネリング:古い技術と新しい技術の橋渡し
現在のネットワークインフラストラクチャの使用を停止し、置き換える必要はもうありません。Mist Edgeは、レガシーシステムと最新のクラウドとの間に存在するギャップをシームレスに解決し、お客様のキャンパスネットワークを将来にわたって使えるネットワークへと変えます。スタンダードベースのトンネリング技術により、ネットワークの最小限のダウンタイム、またはダウンタイムなしでJuniper MistのマイクロサービスアーキテクチャへとWLANを1つずつ段階的に移行できます。
柔軟なトラフィックリダイレクト:ゲスト、IoTデバイス、教職員など、間にあるものをすべて柔軟に操作
次のような難易度の高いシナリオについて考えてみましょう。
- 同じキャンパスネットワーク内で、ゲストのWi-Fiデバイスと教職員のIoTデバイスを管理する
- 学生が使用するWi-Fiと同じネットワークで、教職員の接続と研究プロジェクトの安全性を確保する
リスクが高く、ストレスのかかるタスクだと思いませんか? Juniper Mist Edgeを導入すれば、こうしたシナリオでも混乱なく、細心の注意を払ったオーケストレーションとシームレスな移行を実現できます。それぞれのWLANを別々のJuniper Mist Edgeアプライアンスにつなげることができるため、学生たちがTikTokを楽しむ一方で、教職員は中断することなくビデオ会議ができます。目に見えないいくつものデータハイウェイが構築され、そのハイウェイはそれぞれがナレッジとイノベーションのフローに応じてカスタマイズされており、重要な情報を不必要にさらすこともありません。
極めて優れている耐障害性:冗長性と俊敏性の両立
ネットワークのダウンタイムを心配する必要はもうありません。Juniper Mist Edgeの柔軟なクラスターは、あらゆる規模のネットワークに対応可能で、必要に応じてクラスター内の別のノードに即座に切り替えることができます。デバイスの台数やプッシュするデータの量に関係なく、Juniper Mist Edgeはあらゆるものを最適化することで、円滑なパフォーマンスを実現します。たとえ最悪の事態が発生しても、アクセスポイントが別のデータセンターに自動的に移動するため、何があろうと接続は継続されます。
簡素化された管理と運用
有線ネットワークと無線ネットワークは、ビジネスにとって不可欠であるばかりでなく、今日の運用のバックボーンでもあります。また、現在使用されているハードウェア、オペレーティングシステム、アプリケーションが多種多様であることに加え、対応するモバイルデバイスやIoTデバイスの数が増えていることに限っても、その重要性は高まっています。
手作業が多いネットワーク中心の従来のアーキテクチャは、最新のモビリティ要件に対応するために必要とされる拡張性、柔軟性、エンドツーエンドの可視性に欠けているため、それらを管理するIT部門の負担が増えることになります。
Mist Edgeの最も価値のある点は、すべてのネットワークパケットを包括的に可視化できることです。Juniper Mistクラウドは、クライアントデータのインサイトを提供するという点で優れています。このクラウドはOpExの削減に寄与するほかに、ジュニパーアクセスポイントが収集した大量のリッチメタデータをデータサイエンスで分析することにより、ネットワークのパフォーマンス、動作、トラフィックパターン、潜在的なトラブルスポットに関して、これまでにないインサイトを提供します。
この詳細な可視化により、管理者は情報に基づいた意志決定を行うことができ、事前対応で問題を解決できるだけでなく、ネットワーク全体のセキュリティとコンプライアンスを向上させることもできます。
詳細情報
お客様のキャンパスネットワークの真の可能性を発揮させましょう。Juniper Mist Edgeを導入すると、俊敏性と拡張性を得ることができるうえ、エッジにおける新たな可能性を自由に探ることができるようにもなります。
Juniper Mist EdgeのデータシートとJuniper Mist AIのデモ(英語)をご覧いただき、この革新的な技術によってお客様のキャンパス環境がどのように変革されるのかをご確認ください。
Mist AIがエンタープライズネットワーク全体でどのようにして真の可視化、自動化、アシュアランスをもたらすのかを、お客様ご自身で体験していただけます。ジュニパーのライブデモにぜひご参加ください。
Juniper Mist AIのデモはこちらからご登録ください(英語のみ)。