トラブルチケットへの対応はもう必要はありません。デジタルエクスペリエンスツインで事前対応型AIを利用できます
多くの場合、IT部門がユーザーエクスペリエンスを測るときにその指標とするのは、トラブルチケットの数です。しかし、問題の解決に失敗することが何度も繰り返された結果、いら立ちをつのらせたユーザーがチケットの発行をやめてしまうことがときにあるため、これは正確な指標にはなりません。そして、もっと重要と思われるのは、トラブルチケットと呼ばれること自体が、サポートを求める前の段階でユーザーがすでにトラブルに巻き込まれているに違いないことを示している点です。むしろ、ユーザーが面倒な事態にまったく遭遇していない状況で、定量的な指標に基づいて問題を検出できるほうがよいと思っています。
ジュニパーのAIネイティブネットワーキングプラットフォームに追加された最新機能、Marvis Mini(マービスミニ)の活用で、それが可能になります。Marvis Miniは自動運転のデジタルエクスペリエンスツイニングで、ユーザーがネットワーク上にいなくとも、ユーザーエクスペリエンスをシミュレートして問題を検出します。Mist AIを活用して事前対応かつリアルタイムで問題を検出するMiniは、無線ネットワーク管理のパラダイムを事後対応型から事前対応型へと完全にシフトします。これにより、最高のユーザーエクスペリエンスを確保しつつ、IT部門は問題の追跡にかかる時間と費用を削減できます。
Marvis Miniにより、ジュニパーは問題の特定と解決における流れを根本から変えました。外部センサー、クライアントとエンドユーザーの反復テスト、または問題の再現を通じた手作業によるモニタリングと分析に頼る時代は終わりました。Marvis Miniでは、既存のネットワークインフラストラクチャの内部から事前対応で問題を特定できます。
簡単にいえば、Marvis MiniはAIドリブンネットワーク最適化をワンランク上のレベルへと引き上げ、ネットワーク自体がリアルタイムで問題を検出できるようにします。そのために、次のようなことが行われます。
- エンドユーザー、クライアント、デバイス、アプリのトラフィックを事前対応でシミュレート
- 機械学習を活用して、ネットワークで発生する事柄についてコンテキストに基づくディスカバリを継続的に実行
- ユーザー、アプリケーション、デバイスに影響が及ぶ前に自動的に問題を解決
Marvis MiniはMist AIエンジンと統合されており、既存のAIモデルすべてを強化するMarvisに新しいデータフィードを提供します。利用に際しては、Marvis VNAクラウドを介するため追加料金は必要なく、ソフトウェア要件にも追加ハードウェアは記載されていません。
エンドユーザーとITのための並外れたエクスペリエンス
驚くほどの完璧さに加えて、Marvis Miniは柔軟で使いやすくもあります。手動による設定作業は不要で、常時稼働のためいつでも利用でき、以下のようなニーズに応じた導入が可能です。
- Miniを常時バックグラウンドで稼働、毎時ベースで稼働、またはネットワークの設定を変更したときなどトリガーとなるイベントがあったときに稼働
- VLAN、DHCP、DNSの設定を自動で習得(手動による設定作業が不要)
- ネットワークサービスエラーの発生に備え、事前対応的にネットワークおよびダイナミックパケットキャプチャを検証
- エラーの全容をMarvis AIエンジンに提供し、エンドユーザーのエラーを推測してMarvisのアクションを生成するときに同じアクションが生成されるようにする
また、Marvis Miniのこうしたメリットは、次のような成果を迅速にもたらします。
- 問題の迅速な検出と解決により、稼働時間の改善と同時に時間とコストの節約を実現
- 事前対応的な検証と修正により、あらゆるユーザーエクスペリエンスを大幅に向上
- 投資と運用コストの削減により、ネットワークから得られる価値が向上
- 設定のデジタルでの検証と保証の追加と変更が数日ではなく数秒で完了
- Miniのエクスペリエンスに障害が発生するとトリガーされる主要なトラブルシューティングデータに容易にアクセス
Miniの自動化が与える主な影響
ネットワークの稼働の維持を手助けすることに関していえば、Marvis Miniにできることは少なくありません。ユーザーの接続の検証から、ネットワーク障害に対して検証を変更するためのパケットキャプチャなど、Marvis Miniが検出したエラーに対してMarvisのアクションが生成されるその他さまざまなユースケースに対し、Marvis Miniは、教育、ヘルスケア、エネルギー、公共事業、小売業など、ネットワークパフォーマンスとユーザーエクスペリエンスが最重要であるさまざまな業界の環境において問題の特定と解決を加速します。
Marvis Miniはさらに、業界初のAIネイティブネットワーキングプラットフォームで、Mist AIを介してAIドリブンネットワーキングの可能性を最大限に発揮させるうえでの重要な一歩でもあります。既存のMarvis VNAクラウドサービスの一部として今すぐ利用可能ですので、ぜひお試しください。
Marvis Miniのデモでは、事後対応型から事前対応型のネットワーク管理に移行する方法をご確認いただけます。
さらに詳細をお知りになりたい方は、3月6日に開催予定のバーチャルライブイベント「AI-Native NOW」(英語で配信)で、本日発表した新製品を直接お確かめいただけます。AIネイティブネットワーキングプラットフォームの実現を目指す理由と、運用担当者やエンドユーザーにとって最適のパーソナライズされたエクスペリエンスがこのプラットフォームによってどのように提供されるのかを、詳しくご説明いたします。
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