かつてないほどに世界がつながっている現在、「セキュリティの有効性」は単なる流行語を超えて、いまや世界中の組織にとって必要不可欠なものとなっています。サイバー脅威がますます巧妙化するなか、クライアントエッジ(ユーザーがアプリケーションを操作する場所)からデータセンターアプリケーションまでの堅牢なセキュリティを確保することがきわめて重要です。
明確な証拠を示すことなく、優れたセキュリティの有効性を一貫して提供していると主張することは簡単です。しかし、優れた製品を探し求めるお客様には、第三者のテスト機関が業界の透明性を確保できるようサポートしています。
ジュニパーは、当社の有効性を検証する第三者によるテストの実施を全面的に支持しています。また、当社のさらなる信頼性を示す追加の証明として、さまざまな参考資料をお客様に提供しています。CyberRatings.orgなど信頼できるテスト機関が実施した調査において、ジュニパーのセキュリティ有効性はここ5年間にわたって業界屈指の結果を出し続けています。ジュニパーは、過去5年間にわたってすべてのバージョンのファイアウォールのテストを実施しており、すべての構成で99%超の有効性を記録しているため、お客様は安心してジュニパーのソリューション製品を導入できます。直近では、2024年6月のエンタープライズファイアウォールテストにおいて、有効性99.54%、誤検知0件を記録しました。
セキュリティの有効性について
セキュリティの有効性とは基本的に、セキュリティ対策がどれほど効果的に脅威を防止、検知、対応できているかを示す指標です。一般的な環境では、まずクライアントエッジ(従業員が各自のデバイスを操作して企業のリソースにアクセスする場所)の前にいるエンドユーザーのセキュリティを保護します。この層のセキュリティが不十分だと、その影響が波及し、データセンターにある機密データが危険に晒されます。したがって、「セキュリティはエッジから始まる」という考え方は誇張ではありません。
たとえば、一見すると無害な電子メールを従業員が開いたとします。しかし、そのメールには悪意のある添付ファイルが含まれていました。このような場合、エンドポイントに適切なセキュリティ対策がなければ、そのユーザーのデバイスだけでなく、ネットワーク全体でセキュリティ侵害が発生する可能性があります。そのため、組織は包括的なアプローチを採用して、クライアントエッジからデータセンターアプリケーションまでのすべてのコンポーネントが攻撃から防御されるようにしなければなりません。
一貫したポリシーの必要性
ネットワーク層とアプリケーション層の全体にわたってセキュリティポリシーを一貫させることが重要です。一貫したポリシーがないと、セキュリティ上のギャップが生まれ、サイバー犯罪者にそのギャップを悪用されます。ジュニパーはこうしたニーズを理解しており、ジュニパーのソリューションには、ポートフォリオ全体でネットワークセキュリティを確保するためのセキュリティポリシーエンジンが組み込まれています。言い換えると、既存の構成やセキュリティ標準が、すべてのプラットフォームとすべての場所(エッジからデータセンターまで)に適用されます。また、ゼロトラストの原則に則って、接続ポイントからアプリケーションに至るまで、一貫したポリシーがダイナミックに適用されます。
たとえば、すべてのデバイスに特定のセキュリティ機能(暗号化や堅牢な認証プロトコルなど)を義務付けるポリシーがあるとします。このポリシーが一貫して適用されると、すべてのレベルでデータを保護するだけでなく、ネットワークチームとセキュリティチームが期待する内容を明確に示した、堅牢なフレームワークが構築されます。すべての人の足並みが揃うと、誤解を招くこともなくなり、より安全な環境を実現できます。
混乱ではなくコラボレーション
これまでの傾向として、ネットワークチームとセキュリティチームは連携することなく、それぞれ独立して業務を進めてきました。ネットワークチームは接続性やパフォーマンスを維持することに専念し、セキュリティチームは接続やそこを通過する機密データを保護することに専念してきました。このような分断が混乱を生み、責任の押し付け合いにつながり、最終的には脆弱性の原因となっていました。セキュリティインシデントが発生すると、ネットワークチームはセキュリティチームの力不足だと考え、セキュリティチームはネットワークチームの注意不足のせいだと考えます。
このような隔たりは組織に大きな悪影響を及ぼします。
ジュニパーの新製品、セキュアAIネイティブエッジ(Mistベース)を導入すると、組織はコラボレーションを促進できます。両チームを統合した脅威検知とインシデント対応の手順を作成することで、ネットワーク関連かセキュリティ関連かを問わず、問題が発生した際にリアルタイムでコミュニケーションを図り、情報に基づいて意思決定を行うことができます。ネットワークエッジからデータセンターコアまでの詳細かつ広範なテレメトリにより、脅威がブロックされ、異常が迅速に調査されレポートされます。または、Marvisによる自動アクションが実行される場合もあります。
運用上のメリット
ネットワークチームとセキュリティチームのコラボレーションを促進することには、運用上の大きなメリットがあります。統一されたアプローチにより、セキュリティの有効性を改善できるだけでなく、運用を効率化できます。重複したプロセスの存在や、ネットワーク障害、セキュリティの欠落につながるミスコミュニケーションがなくなり、両チームが協力して効率的に業務を進められます。
さらに、ジュニパーのソリューションを活用すれば、数年にわたるテストによって実証済みの市場をリードするセキュリティの有効性を享受できます。セキュリティインフラストラクチャへの投資を現実的なメリットへと変えるということがジュニパーのこの分野における取り組みであり、そこから、システムが事後対応型から事前対応型に変わるという結果につながります。何年にもわたる厳格なテストで高評価を得てきた、プレッシャーに負けない信頼できるセキュリティツールを導入することで、組織は脆弱性に気を取られることなく、成長することに専念できます。
セキュリティの有効性の維持
今日のサイバー脅威環境では、クライアントエッジからデータセンターアプリケーションまでセキュリティの有効性を確保することが必要不可欠です。一貫したポリシーに投資して、ネットワーキングチームとセキュリティチームのコラボレーションを促進することで、セキュリティ体制を強化できるだけでなく、チーム間の連携を図り、運用を効率化できます。ジュニパーネットワークスがこのミッションを成し遂げられることは、つまり優れたセキュリティの有効性を達成できることは、厳格なテストを通じて証明されています。何年にもわたるテストにおいて最高水準の結果と最少の誤検知件数を一貫して達成してきたジュニパーのソリューションは、組織に安心感をもたらします。
ますます巧妙化する脅威に対応するためには、適切なツール、効果的なコミュニケーション、協力する企業文化などを含む、しっかりとした戦略が必要です。ジュニパーのソリューションにより、クライアントからデータセンター、そしてクラウドに至るまで、ネットワーク上のあらゆる場所のセキュリティを効果的に確保できます。