人々がニューノーマルに慣れつつある中、世界中の企業は社員が安心してオフィスに戻れるように、企業における新たな規定と戦略に基づいて事業の再開を計画し始めています。それと同時に、オフィスの占有率を監視し、適宜アドバイスを提供するなどポリシーの実施も含め、職場に戻ってくる何千人もの従業員が抱える潜在的リスクを軽減するテクノロジーと、それを活用したソリューションが日々登場しています。
ジュニパーネットワークスは2020年5月に、AIドリブンエンタープライズの一環として、コンタクトトレーシング(接触者追跡)を支援する戦略的ソリューションを発表しました。Mist Systemsが提供するAIドリブンWi-Fi「ジュニパーアクセスポイント」、特許取得済みの仮想Bluetooth® LE(vBLE)、「Premium Analytics」ソリューションにより、当社は業界をリードする位置情報サービスを提供し、職場におけるユーザーの安全性を最大限に高めます。
先月、ジュニパーネットワークスのストラテジックアライアンスパートナーであるNECが、新型コロナウイルス時代の新しい働き方を実現するデジタルオフィスプロジェクトを発表しました。このプロジェクトでは、生体認証や画像解析といった様々な最先端ICT(情報通信技術)、およびデジタルトランスフォーメーションの力を活用します。NECは、今年7月の東京の本社でこのプロジェクトの実証実験を開始しています。
ジュニパーネットワークスは、当社のAIドリブンソリューションによってNECの顔認識とサーマルカメラの活用を広げ、そのソリューションを補完できることを光栄に思います。
NECによるデジタルオフィスプロジェクトは、ニューノーマル時代の新しい働き方として以下の8つを代表とするユースケースを設定し、従業員や来訪者に安全かつ便利な方法でサービスを提供します。
1. NEC Digital IDゲートレスエントランス/NEC Digital ID入退場ゲート
2. マスク対応レジレス決済(社内売店)
3. NEC Digital ID決済POS(社内売店)
4. NECマスク着用検知
5. NEC居場所お知らせガイド
6. NEC混雑状況の可視化
7. 顔認識を活用したロッカー、自動販売機などの利用システム
8. NEC Digital IDゲストウェルカムサイネージ
ジュニパーネットワークスのテクノロジーは、NECのプロジェクトにおいて重要な役割を果たします。具体的には、前述の居場所お知らせガイド(ユースケースNo. 5)と混雑状況の可視化(ユースケースNo. 6)で活用される予定です。
従業員や来訪者が就業時間中に移動するような職場環境では、人の動きをリアルタイムに追跡できる単一のテクノロジーはありません。バイオメトリックデータ、画像解析、AIを活用したネットワーク分析の組み合わせは業界でも類を見ないもので、これによって実現する拡張性とコスト効率に優れたソリューションが、プライバシー保護のためにカメラを設置できない場所を含めた職場のあらゆる場所で、ユーザーの安全性を確保します。
ジュニパーネットワークスの位置情報サービステクノロジーは、強化された経路検索によりユーザーの居場所(ユースケースNo. 5)に関する情報も提供します。またホットゾーンアラート通知機能は、混雑状況の可視化(ユースケースNo. 6)で活用できます。また、ジュニパーネットワークスの追跡近接ソリューションは、感染者がいた場合に就業時間中に濃厚接触した可能性のある従業員を特定します。
ジュニパーネットワークスの位置情報サービスには、ユーザーエンゲージメント、アセット可視化、および従業員の追跡履歴、移動経路のマッピング、出入りが多い危険ゾーンの割り出し、ホットゾーンのアラートなどのコンタクトトレーシングアプリケーションが含まれています。これらのソリューションは、ジュニパーWi-Fiネットワークからのリアルタイムのデータとインサイトを活用して、ITコストの最小化と精度の向上を実現します。サードパーティ製システムから取得したデバイスの位置情報データは、MistのオープンAPIを使用してアップロードすることもできます。
これらのイノベーションは、NECによるデジタルオフィスプロジェクトを促進し、オリジナルのユースケースを強化して、新しい就労環境を模索する企業に新たな可能性をもたらします。
AI駆動の「Mist Platform」を活用して構築された、ジュニパーネットワークスのコンタクトトレーシング(接触者追跡)の詳細については、こちらをご覧ください。