2020年が「興味深い」年として歴史に刻まれるのは疑う余地がないでしょう。地球規模のパンデミック、壊滅的な被害を与えた山火事、市民の暴動、命の危険があるオオスズメバチなど、 この1年間は様々な出来事がありました。
しかし悪いことがあれば、良いこともあるものです。
個人的には、初めての子供が生まれた2020年は、私にとってこれまでで最良の年でした。皆さまにとっては「無理矢理」だった在宅勤務も、私にとっては在宅勤務になったおかげで、娘と長時間一緒に過ごせたことは嬉しく、永遠に感謝します。
仕事の面でも実は良い年でした。業界の多くの企業が苦戦している中、ジュニパーネットワークスのエンタープライズビジネスは着実に成長を続けました。その大きな要因は、ジュニパーがエンタープライズネットワークの複数の重要な分野において大きな進歩を遂げたという事実にあります。これによりジュニパーは2020年に市場シェアを獲得しただけではなく、私見ですが、2021年もこれをさらに強力に進めることができる立場を確立しました。
企業としての注目すべき成果を簡単に振り返ります。
- 引き続きデータセンターネットワークの基準を設定:ジュニパーは、『Gartner Magic Quadrant for Data Center and Cloud Networking』でリーダーに3年連続選出されました。同様に、『 Forrester Wave™: Open Programmable Switches for Businesswide SDN』でも再びリーダーに選出されました。ジュニパーは、この両方でリーダーを獲得したベンダー2社のうちの1社となりました。拡張性、パフォーマンス、自動化、柔軟性など、重要な分野でアーキテクチャが強みを発揮したことが要因でした。その証拠に、Aveanna Healthcare、SEMRush 、Colruyt Groupなどのお客様にデータセンターを導入していただき、注目すべき成果を収めています。
また、ジュニパーはデータセンターの成功に安住するつもりはありません。その反対です。最近Apstraの買収を発表したのはそのためです。ジュニパーは 優れたインテントベースネットワーク、クローズドループの保証、マルチベンダー相互運用性を受賞歴のあるDCポートフォリオに追加して、データセンターの構成と運用をさらにレベルアップします。ジュニパーのポートフォリオ拡充の詳細については、業界の著名人であるApstraのCEO、 デビッド・チェリトン氏のブログをご覧ください。
- 有線/無線アクセスをリードする:今年ジュニパーは、『Gartner Magic Quadrant for Wired and Wireless LAN Access Infrastructure』のリーダーにも選出されました。ジュニパーは、Magic Quadrantのリーダーとして最高の評価を獲得しました。評価の基になっているのはAIOpsによりユーザーエクスペリエンスを最適化する独自の機能、緊密に統合された有線/無線運用、 AIドリブン仮想ネットワークアシスタント(Marvis)だと考えています。Marvisはネットワークのエキスパートのように質問に回答できます。
Mist AIがリリースされた2016年(当時Gartnerは『2016 Cool Vendors in Mobile and Wireless』レポートでMist Systemsをクールベンダーに選出)から現在(ジュニパーが『2020 Gartner Magic Quadrant for Wired and Wireless LAN Access Infrastructure』リーダー)までに、Fortune/Global 10企業のうち5社が、Mist AIを搭載したジュニパーの有線/無線に切り換えています。さらにDartmouth、ServiceNow、 Gap、ウエストバージニア大学などのお客様が、ジュニパーのソリューションを導入してユーザーエクスペリエンスを向上させ、運用コストを大幅に削減しています。また、MIT、Walmartなどの一流企業がジュニパーとともに次世代のAIドリブンWi-Fi、ロケーション、IoTネットワーク実装のベストプラクティス について業界に啓蒙することを始めました。 有線/無線ネットワークで最高の企業とともに仕事ができたことは本当に幸運でした。
- WANも進行中:ジュニパーは『2020 Gartner Magic Quadrant for WAN Edge Infrastructure』でビジョナリーに選出されました。ジュニパーがこのように脚光を浴びたのは、堅牢なコネクテッドセキュリティの事例と前述の「AIドリブンエンタープライズ」のビジョンに基づいていると考えています。ジュニパーは今年、このビジョンをLANとWLAN以外にWANを含め拡大しました。この概念は「クライアントからクラウドへ」AIOpsと呼ばれており、エンドツーエンドのユーザーエクスペリエンスとセキュリティを最適化して、そのすべてを共通のAIエンジンを通じて管理します。実にパワフルなものであり、他のほとんどのベンダーはこれに匹敵するものを持っていません。
しかし、ジュニパーはこれにとどまらず、加速し続けます。今月、128 Technologyの買収が完了しました。同社のSession Smartルーティングは独自のパフォーマンス、拡張性、管理性をSD-WAN環境にもたらします。さらに、おそらく最も重要なことは、Session Smartルーティングが独自の方法でユーザーエクスペリエンスを可視化できる点です。これに関しては、ジュニパーのエンタープライズビジョンと完全に一致しており、「クライアントからクラウドへ」AIOpsへの移行を促進します。
ジュニパーが今年成し遂げた成果の一部について述べてきましたが、エンタープライズネットワークのファイアウォール、 屋内ロケーションなどの重要な分野でも大きな成果が出ています。
2021年がどのような年になろうとも(2020年以上に激動の年になるとは思えませんが)、ジュニパーは、準備ができているだけではなく、行く手に待ち受けるチャンスをどん欲に求めています。新しい年が近づき、チャンスの到来を確信し、ジュニパーはそれに応えようとしています。
Gartner Magic Quadrant for Data Center and Cloud Networking
Andrew Lerner, Evan Zeng, Jonathan Forest
2020年6月30日
Gartner Magic Quadrant for WAN Edge Infrastructure
Jonathan Forest, Andrew Lerner, Naresh Singh
2020年9月23日
Gartner Magic Quadrant for Wired and Wireless LAN Access Infrastructure
Bill Menezes, Christian Canales, Tim Zimmerman, Mike Toussaint
2020年11月4日
Gartner Cool Vendors in Mobile and Wireless, 2016
2016 年 4 月 20 日
The Forrester Wave™: Open, Programmable Switches For A Businesswide SDN
Andre Kindness
2020年7月28日