ジュニパーネットワークスは、最近、年度の企業の社会的責任(CSR)レポートを発表しました。率直に申し上げると、この発表はとりたてて驚くべきことでも、新しいニュースというわけでもありません。しかしながら、今年になって重点事項に微妙な変化が見られたことは注目すべき点です。誤解のないようにお伝えしますが、私はジュニパーで長年勤務していますが、同社は常にCSR活動や報告書の作成に真摯に取り組んでいます。この微妙な変化とは、ジュニパーの事業とCSR戦略の結びつきがより強まり、相互依存し合う関係になったことです。2022年度の報告書にあるように、CSRは責任ある企業の戦略的な焦点と中核業務の根本的な推進力となる必要があります。
ジュニパーは、分野が異なりながらもお互いを補完する3つの柱を軸にCSR戦略を構築しています。信頼性とガバナンスの強化、将来の労働力の実現、そしてグローバルなレジリエンスの構築です。これら3つの柱が、ジュニパーの文化、目的、価値観の強力なフレームワークとなり、日常の業務やグローバル企業市民としての役割を形成しています。それぞれの柱がどのように組み合わされ、テクノロジー企業としてのジュニパーの将来の方向性をどのように形成しているかを説明するために、それぞれの柱に関するいくつかの重要な意図をご紹介したいと思います。
信頼性とガバナンスの強化
ジュニパーでは、当社の関係者は年々幅広くなるだろうと考えています。したがって、ジュニパーのコアにある誠実性を、事業のあらゆる側面において、またお客様、パートナー、サプライヤー、従業員、株主、インフルエンサーとのやり取りの中にも浸透させる必要があります。そして、もちろん、これは「単なる」言葉以上のものでなければなりません。ジュニパーの行動こそが、関係者の皆さんからの信頼を築き上げるのです。信頼のおける企業として評価を受けているからこそ、優秀な人材が集まるのです。
将来の労働力の実現
私にとっても、ジュニパーの幹部にとっても、最も貴重なアセットはジュニパーの社員です。才能が最も重要であることは誰もが知っていることです。多様性があり包括的な労働力が最も効果的であることをジュニパーでは理解しています。なぜなら、お客様とともに取り組んで、お客様の課題を解決するにあたり、最も豊かな考え方を組み合わせることができるからです。課題の中には、私たち全員が直面している最も大きく、最も困難な問題も含まれます。
グローバルなレジリエンスの構築
多くの地球規模の問題や自然災害の根源では、気候変動が問題となっている可能性があります。そのため、他の組織と同様に、環境への影響を最小限に抑えるべく努力する必要があります。当社の持続可能性のあるデザインや、製品やソリューションの革新性だけではありません。それ以上の取り組みを行いたいと考えています。自然災害に対しては、財政的な支援や当社の労働力を通して、実質的な支援を行うことができます。デジタル接続性を提供することで支援することができます。例えば、パンデミックにおいては、多くの新型コロナウイルス検査施設に無料のWi-Fiを提供するなどの支援を行いました。そして、当社の技術は、高等教育、政府および研究部門の多くのお客様の手にわたることで、気候変動に対する解決策の推進にも貢献できます。
持続可能性のある事業の方向性
当社のCEOであるラミ・ラヒムは2022年1月に、2025年までにカーボンニュートラルになるという誓約を発表しました。これはもちろん、継続的な戦略の基盤となる大きな取り組みです。この目標を達成するために、私たちはさらなるエネルギー効率化対策や再生可能エネルギーの調達を検討し、気候変動に対する取り組みに有意義な貢献ができるように努めています。サプライチェーンとの連携、パッケージングの改善、当社施設での資源消費への配慮などといったジュニパーの企業としての行動や言動が、持続可能性を継続的に前進させるにあたり重要な要素となっています。例えば、2021年にはサニーベールにあるキャンパス内のエネルギー効率の悪いビルを閉鎖し、より近代的で効率的な施設に業務を集約しました。
前述の通り、私たちがお客様のために設計および構築する革新的なソリューションは、お客様の業務における電力、スペース、冷却の消費量削減にも貢献します。これらのプラットフォームの多くは、継続的な技術革新の結果、ライフサイクルが大幅に延長されており、「取り外して交換する」というプログラムを最小限に抑えることで無駄を省いています。つまり、ジュニパーでは、持続可能なネットワーキングは、IT業界全体の必須課題だと考えています。
お客様を通じて、ジュニパーの技術は、人々やコミュニティ、都市、地球を脅かす産業、医療、交通、建設、教育、科学などのさまざまな課題に対する研究を支えており、実用的な軽減を可能にしています。私はこれを、事業活動に対するジュニパーのCSR戦略のターニングポイントだと捉えています。
接続を強化することで変化を促すというジュニパーのミッションは、これまで以上に重要な意味を帯びています。
その他のリソース
ブログ:持続可能なネットワーキング – 今がその時 –